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一発で承認されるオリエンシートのつくり方【テンプレート・チェックリスト・おすすめ資料・お役立ち書籍】

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オリエンシート-eye-catch

オリエン経験が少ない方、オリエンに苦手意識をお持ちの方に役立つ情報をお届けします。
こちらの記事でオリエンの送り手と受け手の両方が満足できるオリエンシートのつくり方を紹介します。
あなたの上司を「このオリエンなら申し分ないね」と納得させるオリエンシート。
取引先のプランナーやクリエイターに「いいオリエンでしたね~」と褒められるオリエンシート。
そのような素晴らしいオリエンシートがつくれるようになります。
このノウハウは、Webマーケティングブランディング、デザイン、コンテンツ、販促プロモーション、イベント、メディア、PR、調査など、様々な企業活動に応用できます。
ぜひ、ご活用ください。

 

執筆者の紹介

 

「オリエンシート、つくっといて」のオーダーにとまどう人はたくさんいます

みなさんは次のような経験をされたことはありませんか?

  • 「オリエンシート、つくっといて」と上司に丸投げされた。
  • がんばってオリエンシートを作ったのに、いろんな人にケチを付けられて、結局ひっくり返されてしまった。
  • オリエンシートをつくるのがはじめてで「なにか見本になるもの見せてもらえませんか?」と相談したのに「自分で考えて!」と事務的に返された。
  • ネット検索で調べてなんとかつくってみたけど、まるで自信が持てない。

このような目にあった方は、さぞご苦労されたことと思います。
「一発で承認されるオリエンシートのつくり方があったら、こんな目にあわずに済むのに」そう思った方は、結構、たくさんいらっしゃると思います。

おまかせください。
一発で承認され、かつ、オリエンの受け手を本気にさせる、「よいオリエンシート」を書くノウハウがあります。
これからその方法をあますところなく伝授させていただきます。

 

この記事でわかること

  • よいオリエンシートとは
  • よいオリエンシートが果たす役割
  • よいオリエンシートの条件と構成要素
  • よいオリエンシートをつくるための準備と手順
  • オリエンシートのテンプレート
  • オリエンシート作成にチェックリスト
  • オリエンシートの作成に役立つフレームワークやAIの活用方法
  • オリエン資料の作成に役立つ書籍
  • 社内でオリエンシートを一発で承認させる進め方

 

この記事のメリット

  • 「オリエンシートにどんな情報を書けばよいのかわからない」とか、「依頼側の希望をどう伝えればよいかがわからない」といった迷いから解放されます。
  • オリエンにおける上司やチームメンバーとの合意形成ができるようになります。ハシゴをはずされたり、後ろから刺されることがなくなります。
  • オリエンシートに記載する情報の集め方とまとめ方がわかります。
  • オリエンシートの作成にかけるカロリーが減り、お仕事の効率がアップします。
  • 上司の丸投げに対する対応力が鍛えられます。
    もう、ビビることはありません。

 

オリエン・オリエンシートの定義

それではオリエンシートの定義からはじめましょう。

オリエンとは

そもそも、その呼ばれ方ですがオリエンとはオリエンテーションの略語です。
オリエンテーションの言葉の意味を検索すると次のような説明が出てきます。

  • ものごとの進路・方向を定めること。
    また、それが定まるように指導すること。
    方向づけ。
  • 新入生や新入社員に対する説明・教育。

広辞苑

方向とか新人教育とかシステムとかいろんな単語が並んでいますが、実はそもそもオリエンそのものがキチンと定義されていません。
企業で使われるオリエンという言葉は、これらを語源として企業活動を実行するときに社内外の関係者に対して活動のねらいと具体的な依頼内容を正確に伝えることを意味します。

オリエンシートとは

オリエンシートは企業活動のねらいと具体的な依頼内容を文書化したものです。
オリエンシートはRFP と呼ばれることもあります。
RFPはIT関連の発注で使われることが多く「Request for Proposal」の頭文字をとった言葉で、提案依頼書を意味します。
SIerやシステムベンダーなどに対する提案の依頼内容として、ITシステムの機能、要件、解決したい課題などを提示します。

オリエンシートの型

実はやっかいなことに、オリエンシートにはこれが正解と言える構成の型やフォーマットはありません。
オリエンする側が自由演技で自分たちがやりたいことを記載して、それでOKという認識になっています。
オリエンシートの作成が丸投げされたり「自分で考えて!!」と放り出されたりする理由は、そもそもオリエンシートに正解がないからなのです。
わたし自身30年にわたって様々な企業のオリエンシートに触れてきましたが、企業によってオリエンシート型やフォーマットはバラバラでした。

しかし、たくさんのオリエンシートをじっくり読み解いていくとある程度共通化できる部分もあるのです。
この記事では様々な業界や企業のオリエンシートの共通化できる部分を整理して、ひとつの汎用的なテンプレートとして紹介します。

 

よいオリエンシートが果たす役割

次によいオリエンシートが果たす役割を解説します。

実現したいことを明確にする

企業は商品や店舗の開発、ブランディング、広告販促など様々な活動をしています。
しかし、これらの活動がその目的、課題、対象、目標、予算、スケジュール、条件などを明確に決めずにふわっとした状態で実行されたらどうなるでしょうか?

恐らく時間とお金を浪費して大失敗に終わるか、そもそも社内外の関係者の協力を得ることができずに、実行する前に頓挫してしまうでしょう。
まずは企業活動として「実現したいことは何か」を明確にする必要があります。
オリエンシートには、実現したいことを明確に規定して社内外の関係者の認識を共通化する役割があります。

オリエンシートで明確にするべき項目

  • 背景、課題、目的
  • 対象(ブランド、商品、サービスなど)とその特徴
  • ターゲット
  • エリア、時期
  • 依頼したいことの方向性、NG事項
  • 指標と目標
  • 予算
  • 提案方法、条件

ステークホルダーとの共通認識をつくる

企業活動を成功させるには社内外の関係者との連携が欠かせません。
具体的には次のステークホルダーの承認、理解、協力、共感を獲得する必要があります。

まず社内のステークホルダーを見てみましょう。

  • 経営層や事業責任者は企業活動の執行権限と予算承認権限を握っていますから、彼らの承認が無いと企業活動が成立しません。
  • 上司はあなたと社内外のステークホルダーのブリッジとなるポジションですから、承認、理解、協力、共感のすべてを獲得する必要があります。
  • チームメンバーとの実務の協力関係が重要なのは言うまでもありません。

続いて社外のステークホルダーを見てみましょう。

  • ビジネスパートナーは主に販売パートナーなどがあります。
    キャンペーンなどの場合は彼らの協力なくして売上アップを見込むことができません。
  • サプライヤーは原料や技術の提供企業などです。
    新商品開発などにおいて彼らの協力はとても重要です。
  • 広告代理店、制作会社は企業活動のメッセージやタッチポイントづくりに欠かせない存在で、彼らの理解と協力もとても重要です。
  • 専門家やメディアは、直接オリエンの対象にならない場合もありますが、プレスリリースなどをとおして、社会的影響力が強い彼らの協力を獲得することは企業活動の成功の追い風になります。
  • ユーザーコミュニティはあなたの会社やブランドのファンであり、ロイヤルユーザーでもあります。
    彼らに直接オリエンすることはありませんが、会員メディアなどをとおして彼らの共感を獲得することは、企業活動の追い風となります。

ステークホルダーの承認、理解、協力、共感を獲得するために必要なもの。
それが「共通認識」です。

オリエンシートはステークホルダーとの共通認識をつくる役割を担っているのです。

共通認識をつくるために必要な情報
  • 企業理念、使命、ビジョン、ブランドメッセージ
  • 事業、商品、サービスのベネフィット
  • 企業活動の歴史、こだわり、資産
  • 市場や業界の構造と動向
  • 競合動向と自社のポジショニング
  • 技術動向
  • トレンド、ユーザー意識、動向
  • 戦略、戦術への要望

熱量と夢を伝えて受け手を本気にさせる

どんな事業も取り組みの姿勢が重要であることは言うまでもありません。
オリエンの受け手がオリエンシートを見て、どうに取り組むのか。
具体的には次の選択肢があります。

  • 熱い情熱に共感共鳴してできるかぎり協力する。
  • 事務的に淡々と協力する。
  • できるかぎりエネルギ―を使わないような協力にとどめる。

そうです。
オリエンの受け手を本気にさせることができないと事業は成功しないのです。
オリエンシートには、事業、商品、サービスに対する熱量や夢を伝えて、オリエンの受け手を本気にさせ、最大のパフォーマンスを引き出させる役割があります。

熱量と夢を伝える情報
  • 生産者のこだわり、愛情、ファクトのエビデンス
  • 社内的な貢献の事例、エピソード
  • 現場の生の声、要望
  • ユーザーの生の声、要望
  • ブランドの伝統
  • その他、とまらなくあふれる想い

わたしの経験で言うと、中小企業のオーナーやスタートアップ企業のオリエンにとても熱い情熱を感じることが多いです。
また、オリエンを起案した担当者の熱い想いが経営トップに伝わって、大きな山が動くこともあり得ます。
このように熱量と夢が企業活動の原動力になっているケースが多いということをしっかり認識しておきましょう。

 

よいオリエンシートの条件

続いてよいオリエンシートとはどんなものかを解説します。

よいオリエンシートはたいてい次の条件をクリアしています。

送り手の視点から

  • オリエン内容について経営層、上司、プロジェクトチーム、関連部署などの社内ステークホルダーとの合意形成がしっかりとできている。
  • オリエンに込めた熱い想いや夢が社内で共有されている。
  • プレゼンテーションの評価軸、項目、方法まで検討されている。

受け手の視点から

  • オリエンの方針や条件がひっくり返らない。
  • 後から依頼事項の追加や変更がない。
  • 依頼内容の目的と条件が明確である。
  • 記載内容がシンプルでわかりやすい。
  • 記載内容に過不足がない。
  • プレゼンテーションの評価軸、項目、方法が事前に提示されている。
  • NG案が決まっている。

 

よいオリエンシートの構成要素

ここでよいオリエンシートがどんな要素で構成されているのかを理解します。

よいオリエンシートは、次の「6つのW」と「3つのH」があります。

オリエンシートの構成要素の考え方

よいオリエンシートは、次の表のようにオリエンの送り手とオリエンの受け手の関心や重要性を考慮した必要な構成要素をすべて網羅しています。

  オリエンの送り手の関心と重要性 オリエンの受け手の関心と重要性
Why
背景・課題・目的
What
対象・特徴
Who
ターゲット
When
期間
Where
エリア
Which
提案の方向性
How many
目標・指標
How mach
予算
How to propose
提案方法

「6つのW」と「3つのH」

「6つのW」と「3つのH」をひとつひとつ解説します。

Why(なぜ)オリエンの背景・課題・目的
  • なぜオリエンをするのか
  • オリエンは何を目指すものか
What(なにを)オリエンの対象とその特徴
  • 商品、サービス、ブランド、事業など対象の固有名詞
  • ミッション(思想、使命)、ビジョン(志)
  • バリュー(価値、ベネフィット、魅力、セールスポイント)
  • 独自性とこだわり(歴史、産地、原材料、技術、製造方法、価格、ボリューム、ブランド力、デザイン、質感、強み/弱みなど)
  • 競合、類似品、代替品
  • 市場動向、ポジショニング、シェア
Who(誰に)ターゲット
  • 属性(性年齢、職業、所得、居住地、関与度、利用経験、利用率など)
  • 意識(認知度、理解度、好意度、利用意向度、インサイトなど)
When(いつ)実施期間
  • 契約期間
  • 実施時期など
Where(どこで)実施エリア
  • 提供エリア、流通/販売チャネル
  • タッチポイント(購入接点、情報接点など)
  • 提供方法・条件
Which(方向性)提案の方向性
  • ロードマップ
  • 戦略、戦術
  • トーン&マナー
  • 実施条件、環境、要件、バージョンなど
  • スケジュール
  • 効果測定
  • 法律、規制
  • 提案の評価方法
How many(どのくらい)目標と指標
  • 目標(努力目標値、必達目標値など)
  • 指標(販売数、認知率、理解度、好意度、購入意向度など)
How much(いくらで)実施予算
  • 確定予算
  • 成果報酬 
  • プレゼン費用の負担有無
How to propose(提案のやり方)提案方法・条件
  • 日時、場所、実施環境
  • 提案物、必要数

オリエンの送り手である社内ステークホルダーは「Why なぜやるのか?」「What なにをやるのか?」「How many どのぐらいの結果を目指すのか」「How much いくらでやるのか」がしっかり共有されていることが重要です。
ここがしっかりしていると、オリエン内容をひっくり返されることが無くなります。
そしてオリエンの受け手は提案や企画の作り手なので、すべての項目をしっかり理解してもらうことが重要です。

 

よいオリエンシートをつくるための準備【オリエン情報の効果的な収集方法】

一般的にオリエンシートの構成要素に当てはめる情報を集めるのは、かなりのエネルギーが必要です。

でも、だいじょうぶです。

ここで紹介する方法を活用すれば効率的にオリエン情報を収集できます。

オリエン情報の効果的な収集方法

Why(なぜ)オリエンの背景・課題・目的

オリエンの背景

  • 市場、業界、競合、ユーザー、テクノロジー、サービス、自社情報などのマーケティングトピックスをひろう。
    収集する情報の正確性と鮮度には注意しましょう。
    専門家推奨の情報源
    無料で、信頼性の高いマーケティング情報を収集するなら、マーケメディアがおすすめです。
    無料かつ利用数制限無しで活用できるので会員登録しておくことをおすすめします。

  • 自社の事業計画などからトピックスをひろう。
  • 販売、認知、購入意向などの実績値からトレンドデータをつくる。
  • PEST分析や5フォース分析をする。

オリエンの課題

  • 自社の事業計画などからトピックスをひろう。
  • 様々なデータを持ち寄ってチームで協議する。
  • 事業責任者などのキーマンや関係部署にヒアリングする。
  • SWOT分析、4P分析、3C分析をする。

オリエンの目的

  • 背景や課題を踏まえてチームで協議する。
  • 上司、関係部署に意見を聞く。
What(なにを)オリエンの対象とその特徴
  • 商品、サービス、ブランド、事業の情報を整理する。
    ミッション、ビジョン、バリュー、独自性、こだわり、競合、ポジショニング、シェアなどをチェックする。
  • 自社のWebサイトやホワイトペーパーなどで公開している情報をまとめる。
  • 商品主管、広報などの該当部署に資料提供を依頼する。
  • プロダクトマネージャーや商品担当にヒアリングかける。
  • SWOT分析、4P分析、3C分析をする。
  • STP分析をする。

Who(誰に)ターゲット
  • ターゲットの属性、意識、行動などの情報をチェックする。
    マーケメディアで、様々なユーザー調査データがダウンロードできます。
  • 商品主管、広報などの該当部署に資料提供を依頼する。
  • プロダクトマネージャーや商品担当にヒアリングかける。
  • セグメント分析をする。

When(いつ)実施期間
  • 販売主幹、商品主管、広報などの該当部署に意見照会をする。
  • 関連部署や担当者にヒアリングかける。
Where(どこで)実施エリア
  • 提供エリア、流通・販売チャネル、タッチポイント、提供方法・条件などをチェックする。
  • 販売主幹、商品主管、広報などの該当部署に資料提供を依頼する。
  • 関連部署や担当者にヒアリングかける。
Which(方向性)提案の方向性
  • 事業計画とのすり合わせをして、どのような方向性の提案を希望するのかを検討する。
  • 提案内容の必須要素を決める。
    ※ロードマップ、戦略、戦術、トーン&マナー、効果測定方法、スケジュール、達成目標など
  • 提案内容として満たすべき条件、要件、バージョンなどを検討する。
  • チームで提案の方向性について協議する。
  • 上司や事業責任者から意見をもらう。
  • 関連部署から意見をもらう。
How many(どのくらい)目標・指標
  • 事業計画とのすり合わせをして、目標と指標を設定する。
  • チームで目標と指標の在り方や妥当性を協議する。
  • 上司や事業責任者から意見をもらう。
  • 関連部署から意見をもらう。
How much(いくらで)実施予算
  • 事業計画とのすり合わせをして、実施予算を設定する。
  • チームで予算の妥当性を協議する。
  • 上司や事業責任者から意見をもらう。
  • 関連部署からも意見をもらう。
How to propose(提案のやり方)提案方法・条件
  • 提案日時、場所、実施環境、提案物、必要数、提案予算の負担有無などを整理する。
  • 提案の評価方法を検討し、チームで協議する。
  • オリエンテーションとプレゼンテーションの段どりや運用方法を検討し、チームで協議する。
  • オリエン参加事業者の候補リストをつくりチームで協議する。
  • 上司から意見をもらう。
  • オリエン参加事業者の担当者と調整する。

実態としてオリエンペーパーは、自分ひとりで資料を集めてつくるものだと思っていらっしゃる方が多いのですが、よいオリエンペーパーをつくりたいなら積極的にいろんな人の話を聞いたり相談するべきです。
また情報収集もチームで実施した方が効率がよいです。
チームなら情報の抜け漏れや濃淡、分析の適切さ、依頼の方向性が正しいかどうかなどを複数の目線でチェックできます。

 

よいオリエンシートをつくるツールと手順【テンプレート&チェックリスト】

ここでよいオリエンシートをつくるツールとして、オリエンシートのテンプレートとチェックリストを紹介します。

オリエンシートのテンプレート

このテンプレートの枠に適切な情報を当てはめていくとで、よいオリエンシートの完成に一歩ずつ近づいていくことができます。

検討項目 オリエン情報
オリエン日時 ○○ ○○○○日(○○: ○○
オリエンテーマ・タイトル  
オリエンの背景  
課題  
   
オリエンの
対象・特徴
商品名
サービス名
 
ミッション  
ビジョン  
バリュー  
独自性
こだわり
 
競合
類似品
代替品
 
市場動向  
ポジショニング  
シェア  
ターゲット 属性  
意識  
行動  
実施期間 ○○   ○○○○日 ~○○  ○○○○日 
エリア 提供エリア  
流通
販売チャネル
 
タッチポイント  
提供方法
条件
 
希望する
提案の方向性
達成目標  
ロードマップ  
戦略  
戦術  
トーン&マナー  
実施条件  
環境
要件
バージョンなど
 
スケジュール  
効果測定  
法規制  
提案の評価方法  
目標・指標 目標  
指標  
実施予算 確定予算  
成果報酬  
提案費用
負担有無
 
提案方法 提案日時 ○○  ○○○○日(○○○○ 
場所  
参加人数 ○○   
実施環境  
提案物  
必要数 ○○   

オリエンシートのつくり方の手順

  1. わかるところから埋めていく。
  2. 埋められないところについて情報を集める。
    情報が集まらなかったり、自分で判断ができない場合はチームや上司に状況を報告して対応方法を相談する。
  3. すべての項目が埋められなくても、ある程度、完成したら、チームで協議して先に進める。
  4. 内容が煮詰まったら上司に判断を仰ぐ。
  5. 最終チェックの後、上司に提出する。

途中経過やつくっている内容について、定期的にチームや上司に相談するというプロセスを入れることで、せっかくつくったオリエンシートをひっくり返されたり、オリエンの受け手に伝わらないものになってしまったりすることを防ぐことができます。
オリエンシートの最終チェックでは、次のチェックポイントを活用して漏れがないかチェックしてください。

オリエンシートのチェックポイント

記載した情報の正確性や鮮度は適切か

オリエンシートには、市場、業界、競合、ユーザー、テクノロジー、サービスなどの動向を記載しますが、これらの情報の「正確性」と「鮮度」には特に注意しましょう。

情報の正確性

  • 出典が明らかな情報を使用しましょう。
  • なるべく一次情報を使用しましょう。
  • 専門性が高く、信頼できる情報源から入手しましょう。

情報の鮮度

  • なるべく新しい情報を収集しましょう。
  • リリース後、1年以内の情報を使用しましょう。
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資料サンプル

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実現したいことが明確になっているか

オリエンシートでは、特に以下の項目については、意識的に明確に記述するよう心掛けましょう。

  • 背景、課題、目的
  • 対象(ブランド、商品、サービスなど)とその特徴
  • ターゲット
  • 実施エリア、時期
  • 依頼したいことの方向性、NG事項
  • 指標と目標
  • 予算
  • 提案方法、条件
ステークホルダーとの共通認識がつくれているか

オリエンシートの内容を固める上において、特に以下の項目は関係部署、チーム、上司と意識的にすり合わせてしっかり合意形成するよう心掛けましょう。

  • 企業理念、使命、ビジョン、ブランドメッセージ
  • 事業、商品、サービスのベネフィット
  • 企業活動の歴史、こだわり、資産
  • 市場や業界の構造と動向
  • 競合動向と自社のポジショニング
  • 技術動向
  • トレンド、ユーザー意識、動向
  • 戦略、戦術への要望
熱量と夢が伝えられているか

オリエンシートのクオリティを左右するのが、熱量と夢を感じ取れるかどうかです。
特に以下の項目は、関係部署、チーム、上司と意識的にすり合わせを行い、しっかり盛り込むよう心掛けましょう。

  • 生産者のこだわり、愛情、ファクトのエビデンス
  • 社内的な貢献の事例、エピソード
  • 現場の生の声、要望
  • ユーザーの生の声、要望
  • ブランドの伝統
  • その他、とまらなくあふれる想い

 

オリエンシート作成に役立つおすすめ資料「マーケティング戦略編」

課題解決の仮説構築マニュアル・現状仮説と戦略仮説の作り方

オリエンの課題は、仮説構築のフレームワークを使いこなすことで、効率的に設定することができます。
本資料は、仮説構築のフレームワークの効果的な活用方法をわかりやすく解説します。

CONTENTS

  1. 仮説構築とは
  2. 仮説とその重要性
  3. 現状仮説と戦略仮説
  4. 仮説構築で用いるフレームワーク
  5. 仮説構築のケーススタディ
  6. 売上改善策のストーリー設計のケーススタディ
  7. 現状分析のケーススタディ
  8. 現状仮説の構築のケーススタディ
  9. 戦略仮説の構築のケーススタディ
  10. ケーススタディのくわしいQ&A

CONTENTSイメージ

※一部抜粋

課題解決の仮説構築マニュアル・現状仮説と戦略仮説のポイント1

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マーケティング戦略の主要フレームワーク18選

本資料では、オリエンシートの作成に役立つフレームワーク18種類をピックアップして、わかりやすく解説します。

CONTENTS

  1. 消費者の購買行動を分析するフレームワーク
  2. AIDMA
  3. AISAS
  4. マーケティングファネル
  5. フライホイール
  6. 消費者の意思決定の旅
  7. 市場を分析するフレームワーク 
  8. PEST分析
  9. 5F分析
  10. 3C分析
  11. SWOT分析
  12. クロスSWOT分析
  13. 戦略を立てるフレームワーク
  14. STP分析
  15. 4P分析
  16. 4C分析
  17. 顧客を知るフレームワーク
  18. RFM分析
  19. コホート分析
  20. 課題解決のフレームワーク
  21. MECE
  22. ロジックツリー
  23. なぜなぜ分析

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マーケティングの主要フレームワーク18選1

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BtoBマーケティングにすぐに使えるフレームワーク10選

BtoBマーケティングのオリエンに役立つ、市場分析、戦略策定、施策制定などに効果的なフレームワークとすぐ使えるテンプレートを紹介します。

CONTENTS

  1. 市場分析
  2. 3C分析
  3. PEST分析
  4. ファイブフォース分析
  5. SWOT分析
  6. クロスSWOT分析
  7. 戦略策定
  8. 4P
  9. 4C
  10. 施策設計
  11. ペルソナ
  12. カスタマージャーニー
  13. FABE分析

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【BtoBマーケティング】すぐに使えるフレームワーク10選1

出典:マーケメディア

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ペルソナ設定やカスタマージャーニーマップへのAI活用方法

本資料で、ターゲットのペルソナ設定とカスタマージャーニーマップの作成を進化させる、AI活用についてくわしく紹介します。

CONTENTS

  1. あなたの会社の商品を買っていただく人はどんな人ですか?
  2. 訴求すべき「ターゲット」を知るためには? 
  3. ペルソナとは
  4.  コンテンツマーケティングにおける「ペルソナ」
  5. bodais クラスタリング
  6. 分析のためのデータを準備
  7. 分析のアウトプット
  8.  分析結果の活用方法
  9. 分析結果の運用

CONTENTSイメージ

※一部抜粋

「顧客データxAI」実データに基づくペルソナ構築方法とは1

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オリエンシート作成に役立つおすすめ資料「広告・プロモーション編」

【事例紹介】有名企業のWeb&リアルプロモーション

本資料で、Webサイト制作、広告運用、アクセス解析などのWeb施策やオフライン施策を組み合わせたプロモーション事例を紹介します。
プロモーションのオリエンシート作成にお役立てください。

CONTENTS

  1. ㈱アスコン実績紹介
  2. アイリスオーヤマ
  3. 概要
  4. 施策フロー
  5. 尾道和食レストラン ゆう家
  6. 概要
  7. Webプロモーション企画
  8. リアルプロモーション企画
  9. 効果測定
  10. その他

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※一部抜粋

ウェブマーケティング販促資料プロモーション事例集

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Web・SNS広告における媒体の選び方

本資料は、GoogleYahoo!InstagramFacebook、LINEなどの、Web・SNS広告の媒体特性、ターゲット、広告仕様などをメディア別にまとめた資料です。
Webメディア戦略などのオリエンシート作成にお役立てください。

CONTENTS

  1. Web・SNS広告の仕組み
  2. 広告の掲載場所
  3. 主要広告媒体の特徴
  4. Google広告
  5. Yahoo!広告
  6. Facebook広告
  7. instagram広告
  8. X(Twitter)広告
  9. Tikok広告
  10. LINE広告
  11. DSP広告
  12. その他

CONTENTSイメージ

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Web・SNS広告媒体の選び方

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リスティング広告の基礎知識

本資料は、活用機会が多いリスティング広告の押さえるべきポイントをまとめています。
リスティング広告の基礎知識、課題と目標設定、広告配信までの流れ、効果を出すコツなどがわかります。

Webメディア戦略などのオリエンシート作成にお役立てください。

CONTENTS

  1. リスティング広告とは
  2. リスティング広告の目的とは
  3. リスティング広告のメリット・デメリット
  4. リスティング広告のはじめかた
  5. リスティング広告運用の方法
  6. リスティング広告成功のポイント
  7. よくある質問
  8. まとめ

CONTENTSイメージ

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リスティング広告の基礎知識

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サンプリングの基礎知識

本資料は、活用機会が多いサンプリングの押さえるべきポイントをまとめています。
サンプリングの基礎知識、課題と目標設定、ターゲティング、運用までの流れ、効果を出すコツなどがわかります。

認知獲得プロモーションなどのオリエンシート作成にお役立てください。

CONTENTS

  1. サンプリングとは
  2. サンプリングの目的とは
  3. サンプリングのメリット・デメリット
  4. サンプリングメディア
  5. サンプリングの運用方法
  6. サンプリングプロモーション成功のポイント

CONTENTSイメージ

※一部抜粋

サンプリングの基礎知識

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オリエンシート作成に役立つおすすめ資料「マーケティングリサーチ編」

【事例紹介】「全25事例」業界・部署別 マーケティングリサーチ活用事例

本資料で、定性・定量マーケティングリサーチに関する業界・部署別の実践事例を全25種類をご紹介します。
マーケティングリサーチのオリエンシート作成にお役立てください。

CONTENTS

  1. 何のためにマーケティングリサーチを行うのか
  2. 代表的なマーケティングリサーチの手法とは
  3. マーケティングリサーチが求められるタイミングとは
  4. 具体的なマーケティング事例《業界別事例》 ............20事例
  5. 具体的なマーケティング事例《部署別事例》 ............  5事例
  6. マーケティングリサーチサービス比較表

CONTENTSイメージ

※一部抜粋

マーケティングリサーチ事例資料

出典:マーケメディア

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オリエンシートの作成に役立つおすすめ書籍

オリエンシートを効率よく作成するために、資料作成のテクニックを身に付けておくとより安心です。
こちらで資料作成に役立つおすすめ書籍を紹介します。

タイトル 概要


3ステップ資料作成術の講義
大切な本質を学べる本
資料作成術入門

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版参考価格¥580

本書は、オリエンペーパーなどの会社の資料を
どのように作成してよいかわからない、
資料作成の初心者の方向けにテンプレートを
使った資料作成を提案する本です。

  • :テンプレートで上司の疑問を確認
  • テンプレートで資料の設計を行う
  • テンプレートで資料を作成する

資料の設計ができてしまえば、
資料作成はとてもかんたんです。


改訂新版
書く技術・伝える技術
(スーパーラーニング)

Kindle版参考価格¥660

仕事の効率をグンと上げるビジネス・ライティング。
7つの法則 × 実践トレーニング = 読み手に届く文章。

ビジネス文書3つの必須条件

  • 伝達性 (内容が効率よく伝わる)
  • 論理性 (内容が論理的に構成されている)
  • 作業性 (文章を速く書ける)

基礎編⇒ 理論編⇒ 実践編でわかりやすく解説。
「書く技術」が飛躍的に向上する一冊です。


世界で一番やさしい
資料作りの教科書

Kindle版参考価格¥1,584

鈴川葵の成長の軌跡、第2弾
グダグダな資料が劇的に変わる!
物語の主人公は、入社4年目女子の鈴川葵。
先輩からのアドバイスや、コンサルタントの父が
授けた「資料作りの7つのStep」、
「コミュニケーションの3つの作法」などを実践し、
自分の主張を伝える極意を身に付けていきます。
主人公の成長をみながら、自然に資料づくりの
原理・原則を理解できます。


逆算思考で作る
超効率的な資料作成術
資料作りの本質的な
ノウハウがわかる本
資料作成術入門

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版 参考価格¥290

仕事で資料作成を行う機会が多い方向けに、
上司から一発OKをもらえる資料作成術を紹介します。
資料作成にはコツがあります。
それは、ズバリ、資料の読み手の関心事を把握し、
関心事に対して答えを書くということです。
本書は、逆算思考という考え方を取り入れ、
読み手の関心事を把握します。
本書を読むと、効率的に読み手を納得させる資料を
作成できるようになります。


一発OK!
「A4一枚」から始める
最速の資料作成術

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版 参考価格¥1,188

日本企業でも外資系企業でも通用する、
資料をできるだけ短時間でまとめる技術を、
わかりやすく解説しま。。
ポイントは、「6要素」を「A4一枚」に
まとめるだけ!
資料作成に慣れていない人でも、すぐに
情報を整理して、まとめることができる
ようになります。


頭のいい人の資料づくり

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版参考価格¥693

なぜ、伝わる資料ほどシンプルなのか?
完全保存版「プロのワザ」
一瞬で相手に伝わる頭のいい人の
資料づくりをわかりやすく解説します。

  • 資料づくりの「心理テクニック」
  • 一瞬で伝わる「資料作成」のコツ
  • 「資料づくり」3つのルール
  • 超簡単トレーニン
  • 外資系企業の猛スピード作成術

トヨタの「A3文化」
テレワーク時代だからこそ
伝える技術

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版参考価格¥500

本書は、トヨタの良さのひとつであるA3文化を
紹介しています。
A3文化とは、自分の考え方を的確に伝えるための
まとめ方のテクニックです。
これを活用すると、資料作成に慣れていない人でも、
すぐに資料をまとめることができます。


外資系コンサルが
入社1年目に学ぶ
資料作成の教科書

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版参考価格¥825

外資系コンサルのパワポテクニックを
余すところなく紹介しています。
ビフォーアフターでわかりやすく解説しています。


一生使える
プレゼン上手の
資料作成入門 

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版参考価格¥880

「これさえ覚えておけばOK!」な資料作成の
「最低限」の知識をビジュアルで解説!
ビフォー→アフターの大きな作例を見ながら、
上司から「即OK!」がもらえる説得力のある
資料作りのコツを直感的に習得できます。


驚異の「紙1枚!」
プレゼン
説明0秒!一発OK!

Kindle版参考価格¥1,782

「資料がまとまらない」という方におすすめ。
本書では、著者が独自の研究を重ねて体系化した、
考え抜くことからスタートし、情報を整理してまとめ、
わかりやすく伝える技術を、わかりやすく解説しています。
紙1枚資料の作成ノウハウで、最速で相手を納得させる
一発OKの資料作成バイブルです。

 

【まとめ】一発で承認されるオリエンシートのつくり方【テンプレート・チェックリスト・おすすめ資料・お役立ち書籍】

一発で承認されてオリエンの受け手を本気にさせる「よいオリエンペーパー」のつくり方を解説させていただきました。
ある日突然、「急いでオリエンペーパーをつくって」と上司から依頼されることもあると思います。
そんな時、よいオリエンシートのつくり方を知っているだけでだいぶ楽になります。
今回、紹介させていただいた、テンプレート、チェックリスト、マーケメディア、書籍もご活用ください。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。