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【ビジネスの法則101選】自己投資・人間関係・取引交渉・企画クリエイティブ・マネジメント【うんちく&事例】

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ビジネス心理法則-eye-catch

こちらの記事で、自己投資・人間関係・取引交渉・企画クリエイティブ・マネジメントに役立つビジネスの法則をご紹介します。
ビジネスの幅広い場面で役立ちます。
ぜひ、ご活用ください。

 

執筆者の紹介

 

ビジネスの法則の背景となる心理学

心理学は人の心に関する研究です。
心理学には、実に多様な分野があります。
ここでは、本記事のテーマに関係性が深い分野について紹介します。

  • 認知心理学
    人間の脳の働きや、行動に影響を与える生物学的な要因にアプローチして、人間の記憶、知覚、意思決定、問題解決などを研究するものです。
  • 行動心理学
    人間の学習を促す要因や、学習と行動の関係を解明する研究です。
  • 消費者心理学
    マーケティング心理学とも呼ばれます。
    消費行動を心理面から研究する分野です。
  • 社会心理学
    ある社会集団に所属する人々が互いに与える影響や、特定の社会的場面にいる人がどのような振る舞いをするのかを研究します。
    人への態度やコミュニケーションのスタイル、他者への攻撃、流行やバズの発生メカニズムなど、多様な研究が行われています。

こちらの記事では、上記の様々な心理学の研究から導き出された、人や集団に影響を与える現象の法則性をご紹介します。

 

自己投資に役立つビジネスの法則

自己投資イメージ

1万時間の法則

1万時間の法則とは

1万時間の法則とは、ある分野で成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要だというものです。
マルコム・グラッドウェル著「天才!成功する人々の法則」によって広まりました。
毎日平均3時間かけて練習した場合、1万時間は約10年になります。
この「1万」という数字について、グラッドウェルは1万時間とは偉大さを示すマジックナンバーであると述べています。

1万時間の法則のうんちく

1万時間の法則は、心理学者であるアンダース・エリクソン教授の研究がベースとなっています。
エリクソン教授は、複数のバイオリニストを4つのグループに分け、バイオリンを習い始めてからの時間の使い方の調査をしました。
すると、国際的に活躍しているバイオリニストは、20歳になるまでに1万時間以上の練習時間を積み重ねていたことがわかりました。

1万時間の法則の受け止め方

1万時間の法則は、その道のプロ達は長い時間をかけて技術を習得しているという証明になります。
しかし、それが、すべてにおいて当てはまるかというと、そうとも言えないケースもあります。
何かを極めたいのなら、時間だけではなく、質や練習方法も重要であることを忘れてはなりません。
ただし、1万時間も継続して、やっと道が拓けるということは、強い説得力を感じます。

1.01の法則と0.99の法則

1.01の法則と0.99の法則とは

1.01の法則と0.99の法則とは、ほんの少しの努力の積み重ねが大きな差を生むというものです。
1.01の法則では、1日に0.01だけ努力を積み重ねると、365日後には1.01の365乗、努力の積み上げ数値は37.8になります。
そして、0.99の法則では、1日に0.01努力を怠ると、365日後には0.99の365乗、努力の積み上げ数値は0.03となってしまいます。

1.01の法則と0.99の法則のうんちく

松下電器パナソニック)創業者の松下幸之助さんは、講演の中で1.01の法則と0.99の法則を取り上げて、小さい事の積み重ねの重要性を次のように説いています。
「1.01の法則は、1.01×365=37.7834… 。0.99の法則は、0.99×365=0.0255…。なんと1年経てば1,480倍の差になります!」  
松下幸之助さんに言われると、ものすごい説得力を感じます。

1.01の法則と0.99の法則の活用事例

1.01の法則と0.99の法則は、マインドセット、トレーニング、教育などによく活用されています。
ただ単純に「頑張れ」と言われるよりも、納得しやすいメリットがあります。

リトルウッドの法則

リトルウッドの法則とは

リトルウッドの法則とは、人間は35日に1度のペースで奇跡に遭遇しているということをあらわしたものです。

リトルウッドの法則のうんちく

リトルウッドの法則は、イギリスの数学者「ジョン・エデンサー・リトルウッド」が提唱しました。
リトルウッドは、人間の行動と軌跡に価するできごとの相関性を、数学の専門的な方法で試算しました。
その試算によると、人間が五感から情報を得たり、他の人とかかわったりなどの何らかの事象が1秒にひとつ発生するとした場合、1日の活動時間を8時間とすると、35日間で100万回の事象が発生します。
奇跡が100万回に1度の事象であるとした場合、35日間に1度、奇跡を体験していることになります。
人によって捉え方は様々ですが、このように、奇跡とは珍しいものでもなんでもなく、人間の行動の確率上で必然的に生まれているものであるというのがリトルウッドの法則なのです。

リトルウッドの法則の事例

余命半年の病気にかかった人が、ある本を読んだことで、スポーツができるまで回復した。
10年以上も暴力で手が付けられなかった子供が、ペットの交通事故をきっかけに立ち直った。
いずれも実際に起こったできごとだそうです。
長い人生の中には、どうしようもない状態になることがありますが、そんなときでも決してあきらめず、行動をし続けることで、軌跡を引き寄せることができるのです。

マシュマロの法則

マシュマロの法則とは

マシュマロの法則とは、自制心の強い子供は後に成功する傾向にあり、反対に、自制心が弱い子供は成功しない傾向にあるという「マシュマロを使った我慢比べ」の実験結果から「人生で成功するには、我慢が大切だ」ということを提唱したものです。

マシュマロの法則のうんちく

「マシュマロを使った我慢比べ」の実験は、心理学者ウォルター・ミシェルが実施しました。
子供たち一人ずつにマシュマロを与え、もし、食べることを待てるのであれば、後で追加のマシュマロをもらえるが、待てずにすぐに食べてしまった場合は、追加のマシュマロはもらえないという条件を付けます。
そして、子供たちは待つかすぐに食べるかを選択します。
このようにして、子どもたちの自制心の強さと、将来の成功に関連性があるかどうかを調べました。
後の研究で、自制心の強い子供たちは、学業成績や社会的な適応性が高いことがわかりました。

マシュマロの法則の事例

マシュマロの法則には現在志向バイアスが関係しています。
現在志向バイアスとは、未来の利益よりも目先の利益を優先してしまうという心理です。
わかりやすい事例としては、夏休みの宿題を最終日まで残してしまうとか、老後資金を貯めずに、家や車を衝動買いしてしまうなどがあります。

エメットの法則

エメットの法則とは

エメットの法則とは、タスクを先延ばしにすると、実際にそのタスクをこなす以上の時間とエネルギーを消耗することを示したものです。

エメットの法則のうんちく

エメットの法則は、経営コンサルタントのリタ・エメット氏が、著書「いまやろうと思ってたのに… かならず直る―そのグズな習慣」の中で提唱した法則です。
エメットの法則は、タスクを行なうことの不安は、タスクの実行そのものより、多くの時間とエネルギーを消耗させると、 完璧主義こそが、先送り癖の原因であるの2つの心理を説いています。

エメットの法則の事例

義務感を手放してタスクの考え方を変える思考

タスクを後回しにしてしまう原因のひとつは「義務感」です。
「○○しなきゃ」という義務感が、心の負担を大きくして、「面倒臭い」という心理に陥ると言われています。
この義務感を手放す方法として、「○○しなきゃ」という気持ちを、強制的に「○○したい」という気持ちに切り替えて、「○○したい」理由やすることのメリットを思い描くことが良いと言われています。

完璧主義を和らげる思考

完璧主義は100点満点の姿を想像し、それを理想としてタスクをはじめます。
そのため、80点という合格点が取れても「あと20点も足りない」と、ネガティブな感情にとらわれてしまいます。
 そこで、最初に100点満点の姿を想像するのではなく、現状からあと1%だけ改善するにはどうすればいいだろう?と思考を切り替えると、完璧主義を和らげることができるようになります。

スタージョンの法則

スタージョンの法則とは

スタージョンの法則とは、どのようなものも、その90%はガラクタであるというもので、人間の価値観に一石を投じる心理法則です。
この法則は、人間が抱える様々な悩みや課題に対して、一歩引いて俯瞰する姿勢の大切さを教えてくれます。

スタージョンの法則のうんちく

スタージョンの法則は、アメリカのSF作家である「シオドア・スタージョン」が提唱しました。
スタージョンが文学のパネルディスカッションに参加していた時に、他の参加者からSF作品の90%はガラクタであるという批判を受けました。
これに対して、SF作家であるスタージョンは腹を立て、 他の参加者に対して、それでは、あらゆる出版物の90%はガラクタであると反論したそうです。
この逸話からスタージョンの法則が生まれました。

スタージョンの法則のマネジメント事例

スタージョンの法則は、マインドセットやモチベーションアップに役立てることができます。
確かに、ものごとの90%はガラクタかもしれないが、その90%のガラクタがなければ10%の成功作は存在せず、90%のガラクタがあってこそ、成功作が生まれると捉えることができます。
失敗を繰り返して、試行錯誤をすることは、決して無駄ではないのです。

メイヤーの法則

メイヤーの法則とは

メイヤーの法則とは、物事を複雑にするのは簡単だが、単純にするのは難しいというものです。

メイヤーの法則のうんちく

賢い人は物事をわかりやすく説明できるや、頭の良い人は話が速いという俗説は、メイヤーの法則から生まれたものとも言えます。
 賢い人や頭の良い人は、物事の細かい部分にはこだわらず、重要な本質を見抜き、それをシンプルに捉えます。
 一方で、頭の悪い人は、物事の全体を俯瞰したり、客観視することができず、重要でない部分に注意を取られ、本質をシンプルに捉えることができません。

メイヤーの法則の事例

賢い人は、物事をわかりやすく説明できるという俗説にはメイヤーの法則が影響しています。
賢い人は、物事の細かい部分にはこだわらず、重要な本質を見抜き、それをシンプルに捉えます。
その一方、賢くない人は、物事の全体を俯瞰することができずに重要でない部分に目を向けてしまい、本質を捉えることが苦手です。
その結果、余計なことを考えすぎて、物事を複雑にしてしまいます。

マーフィーの法則

マーフィーの法則とは

マーフィーの法則は、次の2つがあります。
①:潜在意識を活用することで成功や幸福を導くという、ジョセフ・マーフィー牧師の哲学に基づいた教訓。
②:アメリカ空軍のマーフィー大尉が由来とされており、先達の経験から数々のユーモラスな経験則をまとめたもの。

マーフィーの法則の例

①:ジョセフ・マーフィーの法則

どのような人生を生きているかを問わず、現在の人生はあなたの考えどおりのものなのです。

明るい言葉を使う習慣をつけると、願望達成が加速します。

病気は、人が本質的な生き方から離れてしまったことを伝えるメッセージなのです。

②マーフィー大尉の法則

作業場で道具を落とすと、もっとも手が届きにくい隅っこに転がり込む。

洗車しはじめると雨が降る。雨が降って欲しくて洗車する場合を除いて。

バスは、いつもは予定時刻に来ないが、自分が予定時刻に遅れた時に限って、定刻にやって来る。

チズホルムの法則

チズホルムの法則とは

チズホルムの法則とは、うまくいっている時は、なにかがおかしくなっているというものです。
この法則は、日常の時間管理に役立てることができ、より効果的に時間を使って、成果を上げることができます。

チズホルムの法則のうんちく

チズホルムの法則は、スウェーデンの心理学者「ピーター・チズホルム」がて提唱しました。
チズホルムは、この法則を人間の確証バイアスによって説明しました。
確証バイアスとは、人間は無意識に自分に都合の良い情報に注目しそれに反する情報を無視してしまう傾向のことです。
そのため、何事も順調に進んでいるように見えるときは、自分に都合の悪い情報を無視してしまい、問題が発生している可能性に気づきにくくなっています。

チズホルムの法則の事例

ティージョブズ
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、初期のMacintoshの成功に酔った結果、Appleを追放されたことがあります。
しかし、ジョブズApple追放後もあきらめず挑戦し、PixarやNeXTという革新的な会社を立ち上げました。
そして、Appleに復帰後に、iPodiPhoneなどの画期的な製品を世に送り出しました。

努力逆転の法則(エミール・クーエの法則)

努力逆転の法則とは

努力逆転の法則とは、心の中で想像力と意志力が対立する場合、勝利をおさめるのは常に想像力のほうであるというものです。
人は、頑張らなければならないという意思の力が強くなればなるほど、その反対の想像力が更に強く働いてしまい、努力と反対の結果になります。

努力逆転の法則のうんちく

努力逆転の法則とは、フランスの薬剤師「エミール・クーエ」が提唱しました。
クーエは「クーエの暗示療法」という治療法をスタートさせ、医学界をはじめとして世界的に有名になりました。

努力逆転の法則の事例

努力逆転の法則は様々なシーンで出現します。

・ピッチャーが満塁でストライクを投げようとしても、ボールばかり投げてしまう。

・ゴルフで池に入れないと意識すればするほどボールが池に入ってしまう。
・緊張せずにうまくプレゼンをしようと思えば思うほど緊張してしまう。

ドレイゼンの復元力の法則

ドレイゼンの復元力の法則とは

ドレイゼンの復元力の法則とは、おかしくなった状況を復元するための時間は、おかしくなった時間に反比例するという法則です。
一度失った信頼を取り戻すには、失うのに要した時間よりもずっと長い時間が必要や、ダイエットで痩せるのは時間がかかるが太るのは早いなどが有名です。

ドレイゼンの復元力の法則のうんちく

ドレイゼンの復元力の法則は、イギリスの心理学者である「ジョン・ドレイゼン」によって提唱されました。
ドレイゼンは、動物実験を通して、失敗や挫折を経験した動物は、失敗や挫折を回避する方法や、より成功する方法を学ぶことを明らかにしました。
また、人間の心理実験でも、失敗や挫折を経験した人は、その経験から学び、成長することで、より自信を持ち、より困難に立ち向かうことができることが示されています。

ドレイゼンの復元力の法則の事例

ドレイゼンの復元力の法則は、ビジネス、スポーツ、教育などの分野で活用されています。
ビジネスでは、失敗を恐れずに挑戦する社員を育てることで、企業の成長を促進することができます。
スポーツでは、失敗や挫折を経験した選手をサポートすることで、より強靭なアスリートを育成することができます。
教育では、失敗や挫折を経験した生徒を励まし、支援することで、より高い学習意欲を促すことができます。

ドレイゼンの復元力の法則は、人間の成長にとって重要な法則です。
この法則を理解し、失敗や挫折を恐れずに挑戦することで、私たちはより強く、より回復力のある人間になれるのです。

ズーニンの法則

ズーニンの法則とは

ズーニンの法則とは、仕事、勉強、運動などでやる気が起きないとき、始めの4分間を乗り越えれば、いつの間にかやる気が出てきて、集中して最後までできるようになるというものです。

ズーニンの法則のうんちく

ズーニンの法則は、アメリカの医師「レナード・ズーニン」が提唱しました。
人間の脳には、やる気が起きなくても、作業をしてさえいれば、後からやる気が高まってくるという機能があります。
実際に作業をするうちに、脳の「側坐核(そくざかく)」という部分が興奮状態になり、「やる気モード」が発動します。
側坐核が刺激されることでドーパミンが分泌され、やる気があふれてくるのです。

ズーニンの法則の事例

ズーニンの法則を上手に活用するには、最初は簡単な作業から始めることがおすすめです。
最初の4分間を頑張って乗り越えれば、その後、難易度の高い作業に取り組んでも、いつの間にか達成できたりします。
また、ズーニンの法則は人間関係にも当てはまります。
気が進まない人との会話でも、始めの4分間だけ我慢できるようになれば、上手にお付き合いできるようになるでしょう。

マーチンゲールの法則

マーチンゲールの法則とは

マーチンゲールの法則とは、ギャンブルの賭け方の考え方で、負けたら次に賭ける金額を倍にし、勝ったら最初の賭け金に戻すというものです。
負けたら倍賭けし、さらに負けたらその倍賭けをしていくことで、どんなに負けても一発で負けを取り返すことができます。
資金が無限にあれば絶対負けない戦術です。
しかし、負け続けると掛け金が跳ね上がり、破産しかねない破滅的な戦術です。

マーチンゲールの法則のうんちく

マーチンゲールの法則は、南フランスのマーティギュー地方の者が、コインの裏表を当てるゲームで好んでこの「倍々ベット」の賭け方をして大負けていたことを風刺して「マーチィギューの法則」と呼び、それが訛って「マーチンゲールの法則」と呼ぶようになりました。

マーチンゲールの法則の活用事例

マーチンゲールの法則は、場面によっては有効となることもあり得ます。
たとえば、負ければ負けるだけ勝てる見込みが高くなるような場面です。
株式投資などで、暴落局面での逆張りなどがそれに該当します。
しかし、必ず勝てるという保証はありません。
マーチンゲールの法則を使う時は慎重に検討しましょう。

ゆでガエルの法則

ゆでガエルの法則とは

ゆでガエルの法則とは、危険が迫っているとき、状況の変化がゆるやかな場合、危険の兆候に気がつかず、気づいたときには既に手遅れになっているということをあらわしたものです。

ゆでガエルの法則のうんちく

ゆでガエルの法則は、アメリカの文化人類学者「グレゴリー・ベイトソン」が提唱しました。
カエルを熱いお湯の中に入れると、耐えられずに逃げ出しますが、冷たい水の中に入れて少しずつ水温を上げていくと温度変化に気づかず、最後にカエルはゆであがって死んでしまうという話が由来です。
日本では、1998年に出版された「組織論」という本で、ベイトソンのゆでガエルの法則が紹介されて広まりました。

ゆでガエルの法則が発生する原因

企業がゆでガエルの法則に陥ってしまう理由として、次の3つがあげられます。

・これまでのやり方を変えられない。
・他人事で危機の実感に無頓着である。
・変化や挑戦がしづらい文化である。

ヴァン・ヴェーレンの法則 

ヴァン・ヴェーレンの法則とは

ヴァン・ヴェーレンの法則とは、生物の種は絶えず進化していなければ絶滅するというものです。

ヴァン・ヴェーレンの法則 のうんちく

ヴァン・ヴェーレンの法則は、アメリカの進化生物学者「リー・ヴァン・ヴェーレン」が提唱しました。
別名で、赤の女王仮説と呼ばれることもあります。
赤の女王とは、ルイス・キャロルの小説「鏡の国のアリス」の登場人物で、彼女が作中で発した「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という台詞から、種・個体・遺伝子が生き残るためには進化し続けなければならないことの比喩として用いられています

ヴァン・ヴェーレンの法則の事例

ヴァン・ヴェーレンの法則と似ている言葉として、日本では諸行無常という言葉があります。
諸行無常とは、仏教用語で、万物はいつも流転し、変化・消滅がたえないことを意味します。
AIが進化して、様々な仕事が自動化される昨今、ビジネスにも当てはまる状況と言えます。

アンナ・カレーニナの法則 

アンナ・カレーニナの法則とは

アンナ・カレーニナの法則とは、成功する者は似ており、失敗する人は様々であるということをあらわしているものです。

アンナ・カレーニナの法則 のうんちく

トルストイの長編小説小説「アンナ・カレーニナ」の冒頭の一文で、次のことを成功した家庭の特徴として語っています。
「家族が一緒に夕食をとって談笑を楽しむ。父親は冗談を言って笑わせ、母親は手料理を振る舞い、子供は日頃の話を親に聞かせる。年に何回か家族旅行に出かけて、親戚などとも交流は円満」
これらの条件を満たしている家庭はすなわち幸せであり、そしてどの家庭も似通っている。

アンナ・カレーニナの法則の事例

ビジネスも同様で、成功者はどこか似かよった点がありますが、失敗者は様々です。
成功者に学ぶということは、アンナ・カレーニナの法則からも妥当なのです。

 

人間関係に役立つビジネスの法則

人間関係イメージ

カルマの法則

カルマの法則とは

カルマの法則とは、原因と結果の因果関係に法則性があることを説いています。

カルマの法則のうんちく

カルマの法則は、行動が必ず何らかの結果をもたらすという、仏教の教えから来ています。
良いことをすれば、自分にも良いことが返って来るなどがあり、原因と結果の法則や、因果応報の法則とも呼ばれています。

カルマの法則の事例

あるコメンテーターの炎上

テレビの情報番組に出演しているコメンテーターが、有名人の不祥事を批判したり非難した際に、後日、そのコメンテーターも不祥事を起こしていたことが発覚し、SNSで炎上するケースは、まさに、因果応報の法則がはたらいたものです。  

競争排除の法則

競争排除の法則とは

競争排除の法則とは、生態学で、生態的に同じような性質を持つ種は、安定的に共存できないというものです。
同じような性質を持った種は、一方が排除されるまで競争してしまうのです。

競争排除の法則のうんちく

競争排除の法則は、旧ソビエト生態学者「ゲオルギー・ガウゼ」が提唱したため、ガウゼの法則とも呼ばれています。
ガウゼは、ゾウリムシやイースト菌を用いた実験を行い、競争排除の法則を提唱しました。
競争排除の法則は、ゾウリムシやイースト菌に限らず、人間同士でも繰り広げられています。

競争排除の法則の事例

身近にあるライバル関係の処方箋

職場やチームなど、本来は協調するべき環境において、同じような能力やスキルを持っている人同士は、自然とライバル関係になってしまうことが多々あります。
しかし、人間だからこそできる思考として、共存共栄の道を選んでライバルとは異なるスキルを磨き、差異化を図るという戦略もあります。

アロンソンの不貞の法則

アロンソンの不貞の法則とは

アロンソンの不貞の法則とは、古くから馴染みのある知人や友人に褒められるよりも、馴染みがない他人から褒められた方が、嬉しく感じてしまうというものです。

アロンソンの不貞の法則のうんちく

アロンソンの不貞の法則は、アメリカカルフォニア大学の社会心理学者である「エリオット・アロンソン」によって提唱されました。
アロンソンの不貞の法則は、脳の認知バイアスの影響で発生する現象です。
親密でない相手からの褒め言葉は、より客観的に受け取られやすく、“自分が納得できる”好意的な言葉として伝わります。
反対に、親密な人からの褒め言葉は、身内びいき(内集団バイアス)によるものだと認識してしまい、”納得感“が低くなってしまいます。

アロンソンの不貞の法則の事例

告白のベストタイミングとは

アロンソンの不貞の法則は、対人関係で有効活用されています。
恋愛の告白をするなら、知り合って半年以内の成功率が高いというデータもあります。
※個人差があります。

波長の法則

波長の法則とは

波長の法則とは、波長の同じ者同士がお互いに引き合うというスピリチュアルの法則です。
類は友を呼ぶと同じ意味合いで、自分の周囲にいる人々、取り巻く環境、起きる出来事は、すべて今の自分自身の波長を表しているということをあらわしています。
人との出会い、環境、仕事、どんな土地に住むのかも、すべて波長が関係しています。

波長の法則のうんちく

どんな人でも、陽の波長と陰の波長を持っています。
その時々の体調や気分、使う言葉などで変化が起きます。
たとえば、ラッキーなことが次々と起こる日と、すべてがうまくいかない日があります。
その時の自分の波長に陽と陰の波長が影響して、それが良いことや嫌なことを引き寄せると言われています。

波長の法則の事例

自分が良い波長を発していると同じく良い波長の人が集まりやすくなります。
良い波長を生み出す行動はこちらです。
意識して取り入れてみましょう。

・太陽や緑など自然のエネルギーに触れて自分の波長を高めましょう。

・ポジティブな言葉を使い、悪口や愚痴は控えましょう。

・不安な感情は意識して手放しましょう。

・食事に気をつけて健康でいましょう。

・疲れていたらしっかり休みましょう。

・些細な幸せを見つけて感謝しましょう。

言い出しっぺの法則

言い出しっぺの法則とは

言い出しっぺの法則とは、最初に提案した人間が実行するべきであるという集団心理です。
何人かで討議しているときなど、問題点を発見したり、アイデアを思いついたりしてそのことを発言すると、それを実行する当事者にされやすいというものです。

言い出しっぺの法則のうんちく

言い出しっぺの法則は、カリフォルニア大学の「キャメロン・アンダーソン」と「ギャヴィン・キルダフ」の実験で実証されました。

次の2つのチームにそれぞれ異なった指示を出しました。
参加者チーム
自分たちで話し合ってリーダーを決めてください。
傍観者チーム
他の参加者チームが話し合ってる様子を見て、誰がその参加者チームのリーダーにふさわしいか決めてください。

結果的に、自分たちで話し合ってリーダーを決めた参加者チームも、それを見ていた傍観者チームも一番最初に発言をした人をリーダーにふさわしいと結論付けました。

言い出しっぺの法則事例

言い出しっぺの法則は、就職試験や昇格試験で行われるグループディスカッションにおいて、リーダーシップをアピールすることに有効です。
タイミングよく、誰よりも先に司会者を買って出るなどで、リーダーシップに長けているという印象をアピールすることができます。

コベットの法則

コベットの法則とは

コベットの法則とは、「見た目の美しさは、表面の皮一枚だけだ。大切なのは、皮の下の中身を見抜くこと!」という、物事の本質を見極める際の経験則です。

コベットの法則のうんちく

コベットの法則は、イギリスのジャーナリストである「ウィリアム・コベット」が述べた言葉「Beauty is only skin deep.」がその由来です。

コベットの法則の事例

多くの場合、容姿端麗は武器です。
しかし、内面のすばらしさに勝る武器はないでしょう。
しかし、現在においても、表の皮一枚の見た目の美しさに騙されて、その中身を見抜けない人がたくさんいるのは事実でもあります。
多くの人は、美しいものが好きですから。

 

取引や交渉に役立つビジネスの法則

取引イメージ

ジラードの法則

ジラードの法則とは

ジラードの法則とは、お客様1人を満足させることができたとき、そのお客様とつながっている250人に良いクチコミが広がり、反対に、お客様1人のクレームは、そのお客様につながった250人に悪評として伝わってしまう可能性を説いたものです。

ジラードの法則のうんちく

ジラードの法則は、自動車の販売台数でギネス記録に認定された「ジョー・ジラード」に由来しています。
ジラードは、1カ月の販売台数が最高174台もの前人未到の販売記録を残したセールスの神様です。
ジラードは、既存顧客からの紹介による指名買いを増やして大成功を収めました。
ジラードは、いち早く、既存顧客の背後にいる250人に気付いていたのでしょう。

ジラードの法則の事例

現在はSNSが定着しているので、250人では済まされず、数万人、数百万人の人が背後にいることを意識しなくてはなりません。
インフルエンサーマーケティングは、その象徴的な事例と言えます。

両面提示の法則

両面提示の法則とは

両面提示の法則とは、物事を説明するときに、メリットとデメリットの両面を伝えることで、相手の納得感を高めることができるというものです。
両面提示の法則は、交渉したい事柄について、相手がある程度の知識を持っている場合や、また、相手が何らかの不信感を持っている場合に有効です。
さらに、論理的な説明を好む相手や、まだ信頼関係ができていない相手にも有効です。

両面提示の法則のメリット

相手に誠実で正直な印象を持たせることができる

メリットだけを並べて交渉すると、何か隠しているのではないかと、相手は疑いたくなります。
特に、相手との信頼関係ができていない段階では、メリットばかり提案されると、交渉を有利に進めたいだけではないかと警戒されてしまいます。
そこで、デメリットを隠さず伝えることで、誠実で正直な印象になり、相手との信頼関係を築くのに役立ちます。

信頼感や説得力が得られる

あえてデメリットを隠さずに伝えることで、信頼感や説得力を得られます。
たとえば、「厳選素材だけで作っているので、提供できる数に限りがあります」など、デメリットがメリットにつながっている話をすれば、真摯なものづくりの姿勢が伝わり、信頼感と説得力を高めることができます。

クレーム予防になる

小さなデメリットでも、それが後で見つかったりすると、人間は不信感を持ったり、損したような気分になります。
しかし、あらかじめデメリットを教えてもらっていれば、それも含めて納得して購入したということになるので、多少の問題があってもクレームにならないことが多いのです。

両面提示の法則の事例

テレビショッピングのセールスコピー

あるサプリメントのテレビショッピングで、 「このサプリメントは98%の方に効果を実感していただいています。万が一、効果をご納得いただけない場合は30日以内であれば返品可能です」 というセールスコピーを放送し、多くのレスポンスを獲得しました。
これは、単純に商品の満足度が高いというメリットだけを伝えるのではなく、あえて、効果を実感できなかった場合と、その対処方法を伝えることで、商品の満足度の高さの信憑性を高めることに役だっているのです。

片面提示の法則

片面提示の法則とは

片面提示の法則とは、メリットまたはデメリットのいずれかひとつを強調して伝える説得方法です。
相手に何かをさせたいときはメリットを、何かをやめさせたいときはデメリットを伝えます。
片面提示の法則は、次の状況で活用されることが多いです。
・提案内容が相手の価値観に近い。
・既に相手との信頼関係がある。
・相手が提案に魅力を感じている。

片面提示の法則のメリットとデメリット

片面提示の法則は、「話がかんたん」「話が早い」「わかりやすい」などのメリットがあります。
その反面、「話と違う」「聴いていない」「思っていたものと違う」などのデメリットもあります。

片面提示の法則の事例

特売品などのセールスコピー

「在庫残りわずか」「早い者勝ち」「本日限りの超特価」など、メリットのみを伝える販売方法はよく見かけられます。
これらは、消費者にとって明らかに特典の価値が大きく、仮にデメリットがあったとしてもクレームになりにくい状況下で活用されています。
また、「今、買わなければ、損するかもしれない」という心理的な刺激を与え、購買意欲が駆り立てる効果もあります。

松竹梅の法則

松竹梅の法則とは

松竹梅の法則とは、人間はレベルの異なる3つの選択肢の中から、真ん中の選択肢を選びやすいというものです。
たとえば、ある商品の価格が、5,000円、3,000円、2,000円と3段階に設定されていれば、真ん中の価格である3000円が多く選ばれます。
この「真ん中を選ぼうとする」心理は、販売活動の価格設定などに利用されています。

松竹梅の法則のうんちく

多くの人は、一番価格が高い商品は品質が高いと思うが、失敗だったときの後悔も大きい…でも、一番安い商品を選ぶのちょっと不安だといった意識がはたらきます。
結果として、購入する際の損失と不安が少ない真ん中の価格の商品が選ばれやすくなります。
また、この「松・竹・梅」の3つ価格それぞれを選択する割合は「20%:50%:30%」の比率に分かれるというデータもあります。
さらに、竹と梅の二段階の選択肢だった場合は「竹3:梅7」の割合で安い方が選ばれるという検証もされています。
松竹梅の法則は、別名「極端性回避の法則」と呼ばれることもあります。
また、ゴルディロックス効果と呼ばれることもあります。
ちなみに、ゴルディロックスはイギリスの童話「三匹の熊」の主人公の名前が由来です。

松竹梅の法則の事例

メニューの価格設定
松竹梅の法則を利用して、最も売りたい商品を選択肢の真ん中に配置することで売り筋商品の買い上げ点数のアップが見込めます。
商品単価の高い飲食店のメニューをよく見てみると、松竹梅の法則を意識したものになっています。

類似性の法則

類似性の法則とは

類似性の法則とは、自分と共通点を持つ人に親近感を覚えるというもので、相手との共通点が多くなるほど強力に作用します。
類似性の法則は、「性別」「言動」「人種」「学歴」などの様々な要素で影響します。
初対面なのに共通点が見つかったことで仲良くなるのは類似性の法則によるものです。

類似性の法則のうんちく

類似性の法則は、アメリカの心理学者「ドン・バーン」と「ネルソン」により提唱されました。
ことわざの「類は友を呼ぶ」も類似性の法則と同類のものです。

類似性の法則の事例

導入事例の紹介

商品やサービスの提案をする際に、よく導入事例が紹介されています。
この導入事例の紹介には、類似性の法則の効果があると言われています。
導入事例には、「導入した企業の規模や業種、業態」「導入前に抱えていた課題」など、それを見るユーザーが共感を感じる要素が多く含まれています。
見込みユーザーに、「うちと同じだ。まさにこういうことを解決したかった」と思わせることができれば、類似性の法則によって成約する確率がぐっと高くなります。

選択回避の法則

選択回避の法則とは

選択回避の法則とは、提示される選択肢が多すぎると、その中から選択することを避けたくなってしまうというものです。
別の呼び方で、「決定回避の法則」、「ヒックの法則」、「ジャムの法則」などとも言われます。

選択回避の法則のうんちく

選択回避の法則は、コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授が発表した法則で、次に紹介する「ジャムの実験」が有名です。
ジャムの試食販売で、24種類のジャムが置かれたコーナーと、 6種類のジャムが置かれたコーナーで購入人数を測定しました。
すると、6種類のジャムコーナーは、24種類のジャムコーナーの10倍を記録しました。
この実験から「人は選択肢が多すぎると、選ぶのが難しくなり、選択することをやめることもある」という法則が発見されたのです。
選択肢が多いと得した気分にはなれるけれど、選択することが難しくなってしまいます。
最終的に、人がストレスなく自信を持って選択できる選択肢の数は「7±2」。
つまり5~9と言われています。

決定回避の法則の事例

ECサイトにおける特売セールの商品点数
ECサイトの特売セールでアピールしている商品点数の設定には、決定回避の法則が活用されています。
ターゲットにあわせて、商品点数を、彼らが吟味できる数に設定することが重要です。明らかに、品揃えが多すぎるECサイトは、ユーザーが見たい商品を適切な数まで絞り込めるようなカテゴリー分類や、フィルター機能を導入するなどの工夫が必要です。

一物一価の法則(無差別の法則)

一物一価の法則とは

一物一価の法則とは、自由な競争環境の市場において、品質や数量が同じ商品やサービスの価格は、ひとつの値段に納まっていくという経験法則です。
多くの買い手が、その商品に対する十分な情報を持っていた場合、合理的に考えて、一円でも高いものは買いません。
そうして価格競争が行われていくうちに、ひとつの値段に納まっていくという原理をあらわしています。

一物一価の法則のうんちく

一物一価の法則は、イギリスの経済学者「ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ」が提唱しました。
ジェボンズは、新古典派の経済学者で、その著書である「経済学理論」の中で、効用価値説に基づいた経済理論を展開しました。
一物一価の法則はその中のひとつです。

一物一価の法則の事例

一物一価の法則の具体例として、もっともふさわしいのは、自動販売機で販売されている缶ジュースです。
日本全国、どこの自動販売機で買っても缶ジュース一本は120円です。
※稀に100円で販売している地方の自動販売機や、120円よりも高い値段で販売している山小屋の自動販売機なども存在しますが、基本的には120円で売られています。

現状維持の法則

現状維持の法則とは

現状維持の法則とは、人は選択に迷ったとき、また、選択肢が多くて決めかねているとき、結局、いつもと同じものを選んでしまうというものです。
これは、新しいものや馴染みのないものを選んで失敗したくないという心理がはたらくことが原因です。

現状維持の法則のうんちく

現状維持の法則は、プリンストン大学のエルダー・シャフィール博士が提唱ました。
また、現状維持の法則は、狩猟時代に群れから離れると生命の危機につながることを回避しようとする意識が、人々の深層心理に流れているためとも言われています。

現状維持の法則の事例

アマゾンの定期おトク便

アマゾン定期おトク便は、定期的に購入される商品を割引価格で自動的に届けるサービスです。
品揃えが多い通販サイトは、選ぶことにエネルギーを消費し、購入するのに時間がかかります。
アマゾンは、同じものを購入する現状維持の法則を利用して、ユーザーの選ぶストレスを軽減させ、商品を購入しやすくしています。

サブスクの無料お試し期間

月額定額のサブスクリプションサービスも、現状維持の法則の成功事例です。
初月無料、3ヶ月お試し無料などの特典で加入ハードルを下げ、一度加入すると、サービスを利用しない月があっても退会することを面倒になり、そのまま利用し続ける人が多いという特徴をうまく利用しています。

3対33の法則

3対33の法則とは

3対33の法則とは、商品やサービスを購入して満足したお客様は、3人にその話を広め、反対に、不満を持ったお客様は33人にその話をするといったものです。
一言で言うと「悪い噂は10倍の早さで広まる」ということです。

3対33の法則のうんちく

なぜ、悪い噂が広まりやすいのか?
それは、噂の発信源となる人の心に「恨みに対する報復や復讐」、「ストレス解消」、「プライドを修復したい」などの感情が宿るからです。
さらに、人間の心には、第三者を蔑めることに心理的快感を持つというサディスティックな側面があります。
これらように、悪い噂を広めようと心理が負の感情に支配されているとき、理性がはたらきにくくなり、悪い噂は際限なく伝え続けられることになります。
SNSが普及した現在では、噂を手軽に拡散することができるため、悪い噂が広がるスピードと規模には計り知れないものがあります。

3対33の法則の事例

危機管理広報(クライシスコミュニケーション)

日頃から、悪い噂が立たないように注意することはもちろんですが、悪い噂は不可抗力で避けられない事態もあります。
そんな事態に有効なのが「危機管理広報」です。
危機管理広報とは、企業などが発生した噂、好ましくない状況、批判的な報道など、外部から風評リスクに対処する広報手法で、被害を最小限に抑え、企業イメージを守ることに役立ちます。

パレートの法則

パレートの法則とは

パレートの法則とは、全体の8割の現象は全体の2割の要素が生み出しているというもので、「8:2の法則」とも呼ばれています。

パレートの法則のうんちく

パレートの法則は、イタリアの経済学者ビルフレッド・パレートが、個人の所得額の分布から発見した法則です。

パレートの法則の事例

購買額上位2割の顧客にマンパワーを集中させ、ていねいなセールスやサポートを提供することで、売上の8割を安定させます。
購買額下位8割の顧客には、電話やメールなどを活用して営業コストを効率化させ、浮かした経費を新規顧客の開拓に回します。

2対6対2の法則

2対6対2の法則とは

2対6対2の法則とは、どのような組織や集団でも、優秀な人が2割、普通の人が6割、優秀でない人が2割という構成比率になるというものです。
2対6対2の法則は、優秀か否かにとどまらず、好き嫌いの感情の比率として使われます。

2対6対2の法則のうんちく

2対6対2の法則は、有名なパレートの法則(20対80の法則)の発展形です。
パレートの法則で、所得の分布について「社会の富の8割は上位2割の富裕層に集中し、2割が残りの8割の層に分配される」という理論が提唱されました。
2対6対2の法則では、「社会の富は、2割の富裕層、6割の庶民層、2割の貧困層で構成される」と構成比率が細分化されました。

2対6対2の法則の事例

セールスやマーケティングの顧客戦略

2対6対2の法則は、セールスやマーケティングにおいても、その法則がはたらきます。
たとえば、顧客を2割の顕在顧客、6割の潜在顧客、残り2割の休眠客に分類したとします。
顧客戦略として重要なのは「上位2割の顕在顧客に力を入れて、6割の潜在顧客とは商品やサービスの成長期から衰退期の購買率が上がる時までなるべく関係を切らさずにつないでおくこと」と言われています。
おもしろいことに、顧客の新陳代謝により、上位2割の顕在顧客がいなくなってしまった場合、かなりの確率で、残りの8割の中で、また2対6対2の法則が再現されるのです。

限界効用逓減の法則

限界効用逓減の法則とは

限界効用逓減の法則とは、物事の満足度について、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、進めば進むほど、そのありがたみ(満足度)は減っていくというものです。
たとえば、ビールを飲むとき、最初の1杯はものすごくおいしいのですが、2杯目・3杯目…と進むうちに、最初の1杯の満足感は薄れてしまいがちです。
このように、限界効用逓減の法則は、同じ刺激でも、体験する回数が増えていくと、1回あたりの満足度が小さくなっていくということをあらわしています。

限界効用逓減の法則のうんちく

限界効用逓減の法則は、恋愛にも当てはまります。
最初はデートするたびにワクワクしたのに、それに慣れてしまうと、お互いに飽きがくるようになって、コミュニケーションも減り、やがては自然に別れ話になっていくこともあります。
これを防ぐには、日頃の些細なコミュニケーションも含めて、お互いの関係にイノベーションを起こしていこうとする意識と行動が大切ですね。

限界効用逓減の法則の事例

ベタ付け景品・クローズド懸賞・ポイント特典

商品の販売数が限界効用逓減の法則で鈍ってきたようなときの対策として、よく見かけるのが、ベタ付け景品、クローズド懸賞、ポイント2倍などの、商品の購入を条件とした販売促進施策です。
しかし、これらの販売促進施策も常態化してしまうと限界効用低減の法則がはたらいてその効果が薄れてきます。
マンネリ化を防ぐために、次の打ち手を用意してイノベーションを起こし続けていくことが重要です。

希少性の法則

希少性の法則とは

希少性の法則とは、人は手に入れにくいものに対して、通常よりも高い価値を感じるという心理を示した法則です。

希少性の法則のうんちく

希少性の法則は「ステファン・ウォーチェル」の「クッキーの実験」で明らかにされました。
「クッキーの実験」は、人数に対して十分な数のクッキーを用意したグループと、人数に対して少ない数量のクッキーを用意したグループのそれぞれのクッキーを食べた感想を調査したものです。
実験の結果、少ない数のクッキーを与えられたグループの感想の方が、十分な数を与えられたグループよりも、美味しかったという感想が多かったのです。
全く同じクッキーなのに、用意された数の差が希少性を感じさせて、クッキーの価値を高めることにつながったのです。

希少性の法則の事例

お一人様〇個限定、先着○名様限定

購入できる商品の数に縛りを設けて、具体的な数値でアピールすると、「数量が限られているため、早く買わないとなくなってしまう」といった気持ちを抱かせ、商品の価値を高めることができます。
広告、店舗、ECサイトなどの集客効果アップに役立ちます。

〇時〜〇時限定タイムセール、〇間限定セール

「その期間内で購入しないと損をしてしまう」という気持ちや、「今購入しないと次にいつその値段で手に入るかわからない」という不安で希少性を高める宣伝方法です。
開店・閉店セール、季節のバーゲンセールなども同時ように時間の希少性を有効活用した手法です。

1対5の法則

1対5の法則とは

1:5の法則とは、新規顧客に販売するのに必要なコストは、既存顧客に販売するコストの5倍かかるというものです。
同じ金額を売り上げる場合でも、新規顧客に販売する方がコストが高くなり、利益率が低くなることを表しています。

1対5の法則のうんちく

1:5の法則は、アメリカのコンサルティング会社「Bain & Company社」の名誉ディレクターを務めた「フレデリック・F・ライクヘルド」が発見した法則です。

1対5の法則の事例

地方の飲食店や小売店は、基本的に既存顧客だけで成り立っています。
新規の顧客はほとんどいないのになかなか潰れません。
これは、既存顧客を大切にしているからこそ実現できています。
お客さんと顔なじみになり、何も言わなくてもニーズにあったサービスを提供することがリピートの原動力になっているのです。

5対25の法則

5対25の法則とは

5:25の法則とは、顧客離れを5%改善すれば、利益が25%改善されるというものです。
既存顧客は販売コストが低いので、顧客離れを5%改善するだけでも利益獲得に大きな成果をあげることができます。

5対25の法則のうんちく

5:25の法則は、前述の1:5の法則とともに、アメリカのコンサルティング会社「Bain & Company社」の「フレデリック・F・ライクヘルド」が発見した法則です。

5対25の法則の背景

既存顧客は、クチコミや紹介を通じて新規顧客を連れてきてくれることがあります。
また、既存顧客には、同じことを説明する必要がなく、セールスの稼働短縮になります。
さらにファン化された既存顧客は、アップセルやクロスセルにつながる可能性もあります。
このように既存顧客は利益率は大きな影響を及ぼします。

チャルディーニの法則

チャルディーニの法則とは

チャルディーニの法則とは、人が決断を行う際に存在する一定の条件を説いたもので6つの法則をまとめたものです。
①返報性の法則
何かを貰うと何かを返さないといけないと感じる心理。
②一貫性の法則
自分の言動に一貫性を持ちたいと感じる心理。
③社会的証明の法則
多数派意見や流行しているものを正しいと感じる心理。
④好意の法則
好意を持っている相手の言うことを無条件に聞いてしまう心理。
⑤権威性の法則
権力やしっかりとした肩書のある人の言葉を聞き入れてしまう心理。
⑥希少性の法則
入手困難な商品や期間限定商品など、残り少ないものを欲しいと感じる心理。

チャルディーニの法則のうんちく

チャルディーニの法則とは、アメリカの社会心理学者ロバート・チャルディーニ氏が著書「影響力の武器」の中で提唱した行動心理学の法則です。

サーノフの法則

サーノフの法則とは

サーノフの法則とは、放送網の価値は視聴者数に比例をすることをあらわしたものです。
テレビやラジオなどの1対n型のマスメディアで成立する考え方です。

サーノフの法則のうんちく

サーノフの法則は、放送の概念を提案し、ラジオやテレビ産業を作り上げた元RCA会長「デビット・サーノフ」に由来しています。
たとえば、100台のテレビ受像機で視聴されるテレビ放送網は20台の受像機でしか視聴されないテレビ放送網の5倍の影響力があります。
また、視聴率が20%の番組は視聴率5%の番組より4倍の価値があります。

サーノフの法則の事例

サーノフの法則はテレビやラジオの広告枠の価格設定などに活用されています。

チェンバースの法則

チェンバースの法則とは

チェンバースの法則とは、大きい企業が小さい企業に勝つのではなく、スピードが速い企業が遅い企業に勝つというビジネスの経験則です。

チェンバースの法則のうんちく

チェンバースの法則は、シスコシステムズ社元会長ジョン・チェンバースの発言がその由来です。
シスコシステムズは、ベンチャーから世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社に躍進した成功企業です。
チェンバースの法則は、まさにシスコの成功が実証した、インターネットによるビジネスの転換点を述べたものです。

チェンバースの法則の事例

いくら大企業でも、消費者の要求に応えることに時間がかかれば、消費者は離れていきます。
反対に、小さい会社でも、消費者のニーズに応える時間が早ければ満足度は高くなり、消費者はフアンになっていきます。
チェンバースの法則のように、小さい会社の成功事例がどんどん増えていく現象は、ベンチャー企業やスタートアップ企業の成功が実証しています。

日本商社の交渉の法則

日本商社の交渉の法則とは

日本商社の交渉の法則とは、「イン」「パキ」「レバ」「シリ」の商人は駆け引きに強いから注意せよ!という、ビジネスの交渉術に関する法則です。
「インド、パキスタンレバノン、シリアの商人は、駆け引きがうまい」

日本商社の交渉の法則のうんちく

日本商社の交渉の法則とは、日本商社が海外でビジネスを進める上で培ったノウハウと言われています。

日本商社の交渉の法則の考え方

インド、パキスタンレバノン、シリア、さらに最近ではイラン、イラクの商人は、
相手の出方、弱点、強味、また状況を的確に把握して、交渉や談判を進めます。
彼らにとって駆け引きは、悪意に満ちた、人をだますための手段でありません。
彼らにとって、そもそも世渡りそのものが駆け引きなので、駆け引きを悪く言ってはいけません。
中には、権力を背景にした圧力や脅しもあるが、それらにいかに平和的に対処するかも駆け引きなのです。

ロングテールの法則 

ロングテールの法則とは

ロングテールの法則とは、Eコマースにおいては、ひとつひとつは売れていない商品でも、すべての販売点数を合計すれば、その売上げは一部の売れ筋商品に勝り、重要な収益源になるという考え方です。

ロングテールの法則のうんちく

ロングテールの法則は、「商品」を「販売数」の多い順に並べたグラフで、販売数の少ない商品が恐竜の長い尻尾(ロングテール)」のように見えることからロングテールと呼ばれています。
アメリカのカルチャー雑誌「WIRED」の編集長「クリス・アンダーソン」がコラムで使ったのがその始まりです。

ロングテールの法則の事例

アマゾンやiTunes Storeなどは、まさにロングテールを象徴するビジネスの成功事例です。
顧客接点が無限に拡大したEコマースにおいては、ロングテール商品による収益化が容易となりました。
さらに、売れ筋商品に依存せずに済むようになり、ロングテール商品の総売上が収益を安定化させる大きな柱となっているのです。

 

企画やクリエイティブに役立つビジネスの法則

企画クリエイティブイメージ

奇数の法則

奇数の法則とは

奇数の法則とは、人間は偶数より奇数の方が、自然で心地よく感じるというものです。

奇数の法則のうんちく

奇数の法則の背景には、偶数は割り切れる数字であるため、人為的に手が加えられていて不自然と感じ、奇数は割り切れない数字であるため、何も手が加えられていない自然な状態と感じるという心理がはたらいています。

奇数の法則の事例

広告のキャッチコピーや書籍のタイトル

「誰でも儲かる7つの〇〇」、「驚くほど効果がある5つの習慣」など、奇数の法則を利用して、できる限り「3.5.7」のような奇数を入れることで、より効果の高い広告や売れる書籍を作ることができます。

左回りの法則

左回りの法則とは

左回りの法則とは、人間は無意識に左回り(時計周り)に行動してしまうという、人間の行動パターンを示す法則です。
また、道が左右に分かれている場合、人は無意識に左の道を選ぶ傾向があるのも、左回りの法則が影響しています。

左回りの法則のうんちく

左回りの法則とは、人間は本能的に、左回りが自然に感じたり安心感を覚えるというものです。
その理由として、人間には右利きが多いということがあげられています。
右利きの人は、右手や右足を軸に身体を動かすので、左回りの方が身体を自由に動かしやすいのです。
そんな左回りの法則に従って、時計や陸上競技のトラック、野球のベースなどが左回りで設計され、子供の頃から左回りに慣れ親しんでいることもあるため、左回りのものに対して安心感を抱きやすいという心理もあるのです。

左回りの法則の事例

コンビニエンスストアやスーパーマーケットの売場導線

コンビニエンスストアは、入店したお客様が、店内を左回りに移動することを前提として、その導線上に売れ筋商品や利益率の高い商品を配置しています。
スーパーマーケットも同様に、購買頻度の高いデイリー商材(卵、乳製品など)を店の右奥に配置することで、売上アップを狙っています。
これは、来店客を必ずお店の右奥に誘導するようにして、左回りの法則で店内を一周させ、買い上げ点数が増えるようにいるのです。

マズローの法則

マズローの法則とは

マズローの法則は、人間の欲求は、下から上へ「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階で構成されていることを説明しています。
一番下の「生理的欲求」から順番に上へ向かって実現していくことで自己実現に至るという考え方です。

マズローの法則のうんちく

マズローの法則は、アメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが人間の内的な欲求を分析研究したもので「欲求5段階説」とも呼ばれています。
マズローは、後に5段階にもうひとつ上の段階「自己超越の欲求」を付け加えました。
人間はすべての欲求が満たされると、自分自身の欲求を満たすだけではなく、「世の中を良くしたい」「世界を変えたい」といった、社会全体の欲求を満たしたいと考えるようになります。

マズローの法則の事例

商品やサービスを、マズローの欲求に当てはめて分析し、顧客ニーズを満たせていない部分を改善していくことで、最適なマーケティング戦略を実行することができます。
顧客の欲求段階にあわせた商品選定やプロモーションを実施することで、販売数や成約数を大きくアップさせることができます。

損失回避の法則

損失回避の法則とは

損失回避の法則とは、人間は、得をすることより、損しないことを優先するというものです。
心理的反応として、得した時の喜びよりも、損した時の痛みの方が大きく感じやすいのです。

損失回避の法則のうんちく

損失回避の法則は、ノーベル経済学賞を受賞した「ダニエル・カーネマン」が提唱しました。
カーネマンは、人間が利益を得ることができるとわかっている場合、その利益を逃すことに大きな損失と感じるとか、損失を被ることがわかっている場合に、できるだけ損失を少なくしたいと考えることを明らかにしました。
また、損得が分かれる場合、利益のチャンスより損失のリスクを回避しようとすることも明らかにしました。

損失回避の法則の事例

損失回避の法則を活用したキャッチコピー
宝くじの広告コピーの事例です。
(A)〇〇ジャンボ宝くじ発売中!
(B)〇〇ジャンボ宝くじ、いよいよ○月〇日で販売終了!
(A)のコピーを(B)にコピーに変更したら購入率が大アップしました。
早く買わないとチャンスを逃してしまうというリスクを感じさせるほうが、行動を起こしやすいという事例です。

一貫性の法則

一貫性の法則とは

多くの人間は、自分の意思、行動、発言に対して、「一貫性を持たせたい」という考えを持つ傾向があります。
この心理現象を一貫性の法則と言います。  

一貫性の法則のうんちく

クッキーの実験

テキサス州の住民に対して「貧しい人の寄付のためにクッキーを買いませんか」というテレマーケティングを実施しました。
ストレートにお願いして受け入れてくれたのは18%。
次に、依頼の前にご機嫌伺いをし、その後にクッキーの依頼をしたら、お願いを受け入れてくれた人は32%にアップしました。
これは、依頼の前のご機嫌伺いで「自分は恵まれている」というポジショントークをさせたことで、「そんな自分が寄附活動に参加しないのは矛盾している」という、一貫性の法則がはたらいたものと考えらます。

一貫性の法則の事例

ECサイトや飲食店のオーダー用タッチパネルに現れる「おすすめ情報」
クロスセルと呼ばれる関連販売手法の一種です。
ユーザーが商品を購入した瞬間に、続けて買った商品と関連性が強い商品をおすすめすることで、ユーザーの購入意識における一貫性の法則にはたらきかけ、買い上げ点数をアップさせることができます。

健康食品などの「〇日分無料サンプル」
サプリメントに興味を持ったユーザーに対して、無料サンプルなどの初回特典を提供すると、サンプルを取りよせたユーザーは、そのままその会社の商品を購入する確率が高くなることが確認されています。
これもユーザー自身の商品選択に関する一貫性の法則が影響しています。

毎号のパーツを集めて組み立てて楽しむボビー雑誌
ホビーのパーツを雑誌の付録に付けて販売し、ホビーそのものが完成するまで継続購買させる手法は、コレクション性における一貫性の法則を刺激した販売手法です。

ピークエンドの法則

ピークエンドの法則とは

ピークエンドの法則とは、ある出来事の感情がピーク時の印象と、その出来事の最後(エンド)の時の印象が、その出来事の評価に大きな影響を与えるというものです。

ピークエンドの法則のうんちく

ピークエンドの法則は、心理学者のダニエル・カーネマンによって提唱されました。
彼は、大腸内視鏡検査を受ける患者を対象に、時間の経過とともに痛みの強さを記録するという実験で、ピークエンドの法則を理論化しました。

ピークエンドの法則の事例

IKEAのビストロコーナー

IKEAのビストロコーナーは、ピークエンドの法則で顧客満足度を高めている事例です。
IKEAではレジ付近にビストロコーナーが設置されています。
お洒落なディスプレイで飾られた店頭でショッピングを楽しんだピーク時の印象と、ショッピングを終えた時に味わうお洒落なビストロコーナーの印象が、ピークエンドの法則の効果を生み出し、IKEAのでお買い物を素敵なショッピング体験だったと記憶させるようになっています。

役割演技の法則

役割演技の法則とは

役割演技の法則とは、人間は与えられた役割や期待された役割に対して、それを忠実に演じようとする心理です。
これまで一般社員だった人が、課長に抜擢されたとたん、見事に課長のようにふるまうのは役割演技の法則によるものです。

役割演技の法則のうんちく

俳優が「役に入り込んで」と語っていることを聞いたことがあると思います。
これは、役割演技の法則を有効活用して、作品のリアリティを高める方法です。 

役割演技の法則の事例

東京ディズニーリゾートの参加型アトラクション

東京ディズニーランド東京ディズニーシーには、ゲストがある役割を担って参加するアトラクションがあり、大変な人気があります。
これも役割演技の法則を有効活用した事例で、ゲストはアトラクションの世界観やストーリーに入り込むことで自らの満足度を高め、さらに、それを見ている他のゲストに憧れを持たせて、アトラクションそのものの魅力を高めていくことを狙ったものです。

メラビアンの法則

メラビアンの法則とは

メラビアンの法則とは、人とがコミュニケーションをするとき、言語情報(言葉そのもの)、聴覚情報(声の質・速さ・大きさ・口調)、視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線)のそれぞれの情報が、7%・38%・55%の割合で影響を与えているというものです。
また、メラビアンの法則には、「第一印象は出会って3〜5秒で決まる」という意味合いも含まれます。

メラビアンの法則のうんちく

メラビアンの法則は、アメリカの心理学者「アルバート・メラビアン」が見つけた法則です。
別な呼び方で、Verbal, Vocal, Visualの頭文字を取った「3Vの法則」や、パーセンテージの数字を並べた「7-38-55ルール」とも呼ばれています。
メラビアンは、「言葉」「聴覚」「視覚」が対人コミュニケーションにどのくらいの影響を与えるかを実験しました。
実験は、「好き」「嫌い」「中立」を示す3つのキーワードに対し、それぞれと矛盾した表情の写真や音声を組みあわせて被験者に見せるという方法で行われました。
たとえば、「好きと言う声」と同時に「嫌っている表情」を提示されて認識した感情に対して、言語・聴覚・視覚のどれが最も影響したのかを検証しました。
その結果、「言語7%」「聴覚38%」「視覚55%」という数字が導き出されました。

メラビアンの法則の事例

コーポレートサイトの印象づくり
コーポレートサイトに掲載されている社員や経営者の表情、メッセージ・技術・実績などの文字情報、動画などの映像や音楽の視覚聴覚の情報など、「言葉」「聴覚」「視覚」の情報が、総合的に整えられているかどうかは、その企業のブランドイメージに大きな影響を与えます。
サイトを見る人が持つ印象を意識して、「言葉」「聴覚」「視覚」のトーン&マナーやクオリティをそろえることが重要です。

ユダヤの法則78対22の法則)

ユダヤの法則とは

ユダヤの法則とは、世の中の様々な事柄は78対22の割合で構成されていると言うものです。
別な呼び方で「78対22の法則」や「宇宙の法則」と言われています。

ユダヤの法則のうんちく

古来よりユダヤ人は商売の天才と言われていました。
ユダヤの法則は、彼らが創造した「世の中の、普遍的かつ汎用的な、配分を示す法則」と言えます。
ユダヤの法則(例)
・空気中の成分は、窒素78%で酸素等が22%の割合になっている。
・人間の体は、水分が78%でその他の物質が22%の割合でできている。
・地球の海と陸地の割合は、海78%陸地22%である。
・正方形に内接する円の面積を約78とすると、正方形の残りの面積は約22になる。
・肺呼吸が78%に対して、皮膚呼吸は22%である。
・健康な人の腸にいる菌の割合は、善玉菌が78%で悪玉菌が22%である。
・足の裏にかかる体重の割合は、かかとが78%でつま先が22%である。
・蟻の集団で、まじめに働いているのは78%で残りの22%はサボっている。

ユダヤの法則の事例

マクドナルド「サンキューセット」のプライシング
爆発的な人気となった、マクドナルドの「サンキューセット」の価格設定にはユダヤの法則が使われています。
500円玉で390円払って、110円のお釣り。
390:110=78:22。
日本マクドナルド創始者の、藤田田社長自らのアイデアであると言われています。

90対9対1の法則

90対9対1の法則とは

90対9対1の法則とは、インターネットコミュニティのユーザー行動の分析によって提唱されたインターネット上の行動をあらわした法則です。
たとえば、ネット掲示板を「見るだけの人」、「たまに書き込む人」、「頻繁に書き込む人」、と言った人の割合が90対9対1になると言ったものです。

90対9対1の法則のうんちく

「90対9対1の法則」は、Ben McConnell氏とJackie Huba氏が、Wikipediaなどの行動データから分析して提唱しました。

ITサービス業界における90対9対1の法則

あるスマホゲームのユーザーの課金状況に関する調査では、1年間でスマホゲームに課金したユーザーの割合は9%と言った結果が出ました。
つまり、残りの91%は非課金者と言うことになります。
また、課金者の内で5001円以上の課金を行った人数は全体の0.63%となっていることから、およそ90対9対1の法則が成り立っていることになります。

40対40対20の法則

40対40対20の法則とは

40対40対20の法則とは、ダイレクトマーケティングを成功させるソース配分比率を示したものです。
ダイレクトマーケティングとは、ターゲットと直接コミュニケーションを取り、ニーズや嗜好を把握し、そのニーズにあわせた価値を訴求して購買につなげていくマーケティング手法です。
40対40対20の法則では、「ターゲティング40%」「オファリング40%」「クリエイティブ20%」が最適な配分比率であるとしています。

40対40対20の法則のうんちく

40対40対20の法則は、ダイレクトマーケティング業界にいて著名な「エド・バーネット氏」が提唱したものです。
バーネット氏は、40対40対20の法則の中で、ダイレクトマーケティングの成功させるためには、その40%が「ターゲットのリスト」、次の40%が「商品のブランド・機能・品質・割引・クーポン・キャンペーンなどオファリング」、残りの20%は、「パッケージや広告のデザインなどのクリエイティブ」の配分比率で設計することが重要という経験則を示しました。

40対40対20の法則の事例

40対40対20の法則はセミナーや研修の世界にも存在しています。
セミナーや研修の学習効果は「予習で40%」、「研修が20%」、「復習で40%」であると言われています。
 学びのメインである研修が20%の学習効果しかないというのは意外な結果ですが、逆に、予習や復習の重要性が再認識できます。

5対2対2対1の法則

5対2対2対1の法則とは

5対2対2対1の法則は、ダイレクトメール施策の運用における、実施項目の重要度の配分比率を示したもので、前述の「40対40対20の法則」に、さらに「発送タイミング」の要素を加えたものです。
ダイレクトメール施策を成功させるには「ターゲット50%」、「オファー20%」、「タイミング20%」、「クリエイティブ10%」の配分比率が重要であると言われています。

他の意味合いもある5対2対2対1の法則

5対2対2対1の法則には、の成功法則と別の意味合いもあります。

効果的なプレゼンテーションの構造「5対2対2対1の法則」

・5つのポイント
 プレゼンテーションの核となる主要な5つのポイントを用意する。
・2つのサブポイント
 5つの主要なポイントを補完するために、それぞれに2つのサブポイントを用意する。
・2つの具体例
 2つのサブポイントを補強するために、それぞれに2つの具体例や事例を用意する。
・1つのエモーショナルなストーリー
 プレゼンテーションで感動を演出するために、1つのエモーショナルなストーリーを用意する。

この法則を活用することで、情報がしっかり整理され、プレゼンテーションの受け手の関心を引きつける効果的なプレゼンテーションを実施できます。

3Bの法則

3Bの法則とは

3Bの法則とは、映像やグラフィックなどの広告クリエイティブにおいて「美人(Beauty)」、「赤ちゃん(Baby)」、「動物(Beast)」を起用すると、注目を集めやすく、好感度をアップさせやすいというものです。

3Bの法則のうんちく

3Bの法則は、昔から広告業界におけるクリエイティブの経験則としてよく知られています。
制作予算が少ない時でも「赤ちゃん(Baby)」や「動物(Beast)」はキャスティングコストが安く済むため、注目度とコストパフォーマンスの両方を実現させたい時などに、よく使われています。

3Bの法則の事例

3Bの法則は、Web広告においても、同様の効果があると言われており、バナー広告や動画広告で「3B」の要素が活用されているのをよく見かけます。
ただし、「3Bの法則」は、効果を得やすい一方、広告の意図や文脈を度外視して、「3B」の要素を多用すると、「よくある、見慣れた、特に特長を感じない広告」と認識されてしまいます。
また、安易に「美人」や「赤ちゃん」の写真を使用した広告が、ジェンダーの観点から問題視されるケースも起きているため注意が必要です。

600度の法則・400度の法則

600度の法則とは

600度の法則とは、桜の開花日を予測する法則のひとつです。
具体的には、その年の2月1日以降の「最高気温」を足していき、その累積値が600度を超えた日に桜が開花するとされています。  

400度の法則とは

400度の法則も、桜の開花日を予測する法則です。
こちらは、その年の2月1日以降の「平均気温」の累積値が400度を超えた日に桜が開花するとされています。

600度の法則・400度の法則のうんちく

600度の法則と400度の法則の、それぞれの予測の正解率を比較すると、400度の法則の方が、若干、精度が高いと言われています。
ただし、どちらもピッタリ正解させた年もあれば、外した年もあり、どちらが正しいという決着はついていないのが実情のようです。

大数の法則

大数の法則とは

大数の法則とは、一見、偶然に見える事象でも、観察する量を大量にすると、その事象が一定の規則性をもって発生しているというものです。
たとえば、サイコロを振って、1の目が出る確率は、振る回数を増やせば増やすほど6分の1に近づいていきます。

大数の法則のうんちく

大数の法則は、スイスの数学者「ヤコブ・ベルヌーイ」が確率論で提唱した法則です。
ベルヌーイの家系は、3代に渡って8名もの有名な数学者を輩出したことで知られています。

大数の法則の活用事例

大数の法則は、保険会社が保険料を決める際に活用されています。
保険料算出の基礎数値のひとつである事故発生率は、大数の法則に立脚しており、個々人にとっては偶発的な事故であっても、大量に観察することによってその発生率を全体として予測しているのです。

小数の法則

小数の法則とは

少数の法則とは、サンプル数の少ない偏った情報を、過大評価して一般化してしまうという認知バイアスの法則です。

小数の法則のうんちく

少数の法則は、ノーベル賞経済学者の「ダニエル・カールマン」が提唱しました。
人間は、無意識に自分の経験の中だけで判断する傾向があり、サンプル数が少ないにも関わらず、なんとなく判断の客観性を欠いてしまい、その結果が正しいと誤認してしまのです。

小数の法則の事例

少数の法則が顕著にあらわれているのが、商品やサービスの広告における「お客様の声」や「クチコミ」です。
一部の顧客の定性的な意見にも関わらず、その商品の価値や品質のすべてを言い表しているかのように表現され、受け手側もそのように感じることが多いのです。

グッドマンの法則

グッドマンの法則とは

グッドマンの法則とは、顧客のクレームと再購買行動に相関関係があることを示したものです。
一言で言うと、グッドマンの法則を使えば、顧客の不満を売り上げに変えることができるのです。
グッドマンの法則には、次の3つがあります。

グッドマン第一の法則

グッドマン第一の法則は、企業にクレームや不満を伝えてくる顧客のうち、対応に満足した顧客の再購入率は、クレームや不満の申し立てをしなかった顧客に比べて高くなるというものです。
これは、苦情に対してしっかりとした対応することが重要であることを示しています。
苦情を申し立てて迅速に解決されたと感じた顧客は、申し立てをしなかった顧客に比べて60%~70%という高い確率で再購入してくれることがわかっています。

グッドマン第二の法則

グッドマン第二の法則は、ネガティブな体験は、ポジティブな体験の2~4倍のネガティブなクチコミを発生させるなど、悪い評判は拡散しやすいというものです。
悪い口コミを20人以上の人に伝える人は全体の約12%もいると言われています。

グッドマンの第三の法則

グッドマンの第三の法則は、企業が顧客に適切な情報提供を行うことで、新たに顧客との信頼関係が構築され、ポジティブなクチコミが拡大し、シェアや市場の拡大に貢献するというものです。
この適切な情報提供というのは、良い情報も悪い情報も顧客のニーズに対して適切なものすべてです。
自社にとって不利益があったとしても、顧客にとって適切な情報であれば、しっかりと伝えたほうが顧客満足度は結果的に上昇していくのです。

グッドマンの法則のうんちく

グッドマンの法則は、マーケティング会社のTRAP社の創業者であるジョン・A・グッドマンに由来しています。
グッドマンは「アメリカにおける消費者苦情処理」の調査を行いましたが、そのデータから、白鴎大学経営学部教授の佐藤知恭氏が提唱したものがグッドマンの法則なのです。
顧客心理と深い関係性があり、不変的は法則として重要視されています。

グッドマンの法則の事例

ユニクロの悪口キャンペーン

ユニクロは、全国紙に一面広告を出し「ユニクロの悪口を言って100万円」というキャンペーンを展開しました。
このキャンペーンには、約1万通の「悪口」が寄せられ、顧客の声を真摯に聞いて、商品開発に反映させたことで、ユニクロ顧客満足度を大きく向上させることに成功しました。

ポッターの法則

ポッターの法則とは

ポッターの法則とは、主にWebやSNS上で、重要でない問題や議論について、人々が騒ぎ立てる傾向があるという現象を示したものです。
ポッターの法則では、オンラインコミュニティや、オンラインサロンなどにおける話題の注目度や、議論の活発さは、必ずしもその話題の重要性とは関連していないことが多いと指摘しています。

ポッターの法則のうんちく

ポッターの法則は、アメリカのテレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」の登場キャラクターである「ウィル・ベイリー」が、ドラマのあるシーンで主張したものに由来しています。

ポッターの法則の事例

企業SNSアカウント・オンラインコミュニティ・オンラインサロンの運営

WebやSNSにおけるオンラインならではの匿名性や、情報の拡散が当たり前の環境では、些細な出来事や個人的な意見でも大きな騒ぎに発展します。
企業SNSアカウント、オンラインコミュニティ、オンラインサロンのなど運営においては、ポッターの法則による「炎上」対策などを、しっかり検討しておくことが重要です。

フィッツの法則

フィッツの法則とは

フィッツの法則とは、人間が視認した時の動作と、視認するターゲットの位置やサイズに関する関係性を示したもので、特に、Webサイトのデザインやレイアウトにおいて活用されることが多い法則です。
たとえば、視認するターゲットのサイズが大きい場合や、または、ポインターからの距離が近いほど、そのターゲットをクリックしやすくなります。

フィッツの法則のうんちく

フィッツの法則によると、ボタンやリンクの配置は、画面の「端」や「隅」に配置されることがす。
また、ボタンの大きさや形も重要で、大きなボタンや、クリック可能な領域が広いボタンが選択されやすいと言われています。

フィッツの法則の事例

フィッツの法則は、WebサイトやECサイトユーザビリティやコンバージョン率を向上させる際に、メインビジュアル、商品画像、購入ボタンなどの配置や、それぞれの要素の大きさを調整する際に活用されています。
具体的には、デザインの方向性の仮説を立て、ABテストを繰り返して、その効果を検証していく方法が取られています。

ステアリングの法則 

ステアリングの法則 とは

ステアリングの法則とは、フィッツの法則の派生となるもので、Webサイトやスマートフォン上のユーザーの動作は、目的とする対象までの距離、階層、そして対象のサイズなどに影響するというものです。
CVまでのユーザー導線や、ナビゲーションの設計などで重要な考え方になります。

ステアリングの法則のうんちく

Webサイトやスマートフォンの画面上で、ユーザーがポインターを移動させたり、指でタップしたりする動作を、自動車の運転のハンドルさばきになぞらえて、ステアリングと呼んでいます。

ステアリングの法則の事例

たとえば、スマートフォンのナビゲーションで、段階的に開くタイプのメニューだと、目的に辿り着くまでの手間が発生したり、タッチする領域が狭くなってしまうなどのデメリットが生じます。
反対に、すべてのメニューが一度に開けたら、簡単に目的に辿り着くことができます。

3の法則

3の法則とは

3の法則とは、自由な競争市場では、市場の覇権を握る大手プレイヤーは3社で安定するというものです。

3の法則の考え方

3の法則は、市場の自然淘汰が進んでも大手3社となった時点で、それ以下にはならないという考え方が根底にあります。
仮に大手2社になった場合、つぶし合いや談合などが発生し、結局は1社と同じことになって、競争市場そのものが成り立たなくなります。

3の法則の事例

モバイルキャリア市場は、NTTドコモauソフトバンクの大手3社と、楽天モバイルや格安スマホなどのスペシャリストプレイヤーという構成になっています。
また、自動車市場も、トヨタ・ホンダ・日産の大手3社と、マツダ・スズキ・スバルなどのスペシャリストプレイヤーで構成されています。

権威の法則

権威の法則とは

権威性の法則は、人間が判断や選択をするときに、権力者、有資格者、専門家などの権威を持つ相手に対して、無条件に信用しやすくなるというものです。

権威の法則のうんちく

権威の法則が成り立つ背景には、人は考えることを面倒くさがる生物であり、意思決定を直感に頼る傾向があるからと言われています。
その直感が生じるメカニズムは脳科学で二重過程理論と呼ばれています。
二重過程とは、直感的な思考と論理的な思考であり、直感的思考は、瞬時に判断・選択を行い、論理的思考は、じっくり考えたすえに決断・選択をするというものです。
直感的な思考は消費カロリーが少なくて済むため、人は権威があるものを直感的に良いものと認識して効率的に意思決定しようとします。

権威の法則の事例

権威の法則は、様々な業界で活用されています。
・出版業界:「東大生・京大生に一番に読まれた本」「芥川賞作品」「本屋大賞
・健康食品業界:「〇〇大学〇〇教授推薦」
・化粧品業界:「ハリウッドセレブご用達」

カラーバスの法則

カラーバスの法則とは

カラーバスの法則とは、特定のことを意識し始めると、無意識にその特定のことに関する情報が目や耳に入ってくるというものです。

カラーバスの法則のうんちく

カラーバスの法則は、「color(色)」を「bath(浴びる)」、つまり、色の認知に由来するものと言われています。
実際は、色に限らず、言葉やイメージ、モノなど、意識するあらゆる事象に対して発生します。
人間は、視覚や聴覚に入ってくる情報を、無意識下で、自分に必要のあるものかどうか取捨選択しています。
そのため自然と意識している情報に気付きやすくなるのです。

カラーバスの法則の事例

広告をより効果的に発信する手法

広告で特定の色を意識するようなキャッチコピーやデザインを大量に発信すると、その広告を見た消費者はその色を生活の中で意識するようになります。
特定の色に意識を持たせることができれば、その色の商品をその消費者の前に出すことで、無意識のうちに自分にとって必要性のある情報として目に入りやすくなります。
広告と商品やサービスを、カラーバス効果で関連付けることで、広告の目的をより確実に達成させることができます。

ランチェスターの法則

ランチェスターの法則とは

ランチェスターの法則とは、「強者」と「弱者」がそれぞれ取るべき戦略を示したものです。
ランチェスターの法則には、「第一法則」と「第二法則」があります。
現在は、企業やブランドの競争戦略などに活用されています。

第一法則

第一法則は、一対一の戦闘の法則です。
「戦闘力=兵数×武器の能力」の公式で求めることができます。
一対一では、双方とも武器の能力が同じ場合、兵力数が多いほうが勝ちます。
例えば、同じ武器を持った兵士が10人いる側と0人いる側では、20人いる側が10人残して勝ちます。
しかし、兵力数が少なくても戦い方を変えれば勝てる可能性があります。
20人いる相手を、5人と15人に分散させて、5人の部分に集中攻撃することで勝てるのです。
ビジネスでは中小企業や弱小ブランドなどに有効な法則と言えます。

第二法則

第二法則は、一対多数の戦闘の法則です。
第二法則の公式は、「戦闘力=武器の能力×兵力数の2乗」です。
例えば、500人の軍と400人の軍との戦いでは、250,000(500の2乗)と160,000(400の2乗)の戦いになり、90,000の差が生まれます。
その結果、500人の軍は√90,000=300人の兵を残して勝利します。
第二法則は、資本力を持つ大企業に有利な法則です。

ランチェスターの法則のうんちく

ランチェスターの法則とは、第一世界大戦の時に、イギリス人エンジニアのF・W・ランチェスター氏が、軍事戦略をもとに考案した法則です。

ランチェスターの法則の事例

一点集中戦略

資本力で劣る弱者は、強者に全体の勝負を挑んでも負けてしまいます。
そこで特定の商品やサービス、地域、顧客層といった一点に集中して勝負をかけていくのが一点集中戦略です。

No.1戦略

No.1戦略は、どんなに小さな市場や分野でもよいので、まずは、そこでNo.1を目指すという戦略です。
2位以下を圧倒的に引き離してしまえば、2位以下は勝負に仕掛けても企業体力がもちません。
No.1のポジションを獲得することで、ブランド力が上がり、一定の顧客や実績を獲得することができれば、それを有効活用して、他の市場でもトップを狙うことができます。

「足下の敵」攻撃戦略
「足下(そっか)の敵」とは、自社よりシェアが1つ下の競合です。
自社が2位なら3位の競合が足下の敵になります。
すべての競合と全方位で戦うと、効率が悪く、得るものが少ない状態に陥ります。
まずは、「足下の敵攻撃戦略」で、勝ちやすい競合に的を絞る必要があります。
1つ下の競合に狙いを定め、そこが持っている売上や顧客を奪うことで、有利なポジションを獲得できます。

ボッサードの法則

ボッサードの法則とは

ボッサードの法則とは、男女間の物理的な距離が近いほど心理的な距離は狭まるというものです。

ボッサードの法則のうんちく

ボッサードの法則は、アメリカの心理学者ボッサードが発見しました。
ボッサードは、婚約中のカップル5,000組を調査し、33パーセントは、お互い乗り物を使わず、歩いて行ける距離に住んでいることを明らかにしました。
さらに、その12パーセントは、すでに同居生活を始めていたことも判明しました。
お互いの距離が近いほど、時間や費用など、移動かかる負担が小さくて済みます。
そのため、関係を深めやすく、恋愛に発展しやすく、婚約にも至りやすくなります。
この調査結果から、男女関係は、物理的な距離が近いほど心理的な距離も狭まるという法則を導き出しました。

ボッサードの法則の活用事例

ボッサードの法則は、ビジネスでも応用されています。
顧客との距離を縮めるために、顧客とのコミュニケーション機会を増やす施策を実施します。
また、社員同士の心理的な距離を縮めるために、オフィスレイアウトを改善するなどがあります。

KISSの法則とは

KISSの法則とは、物事を伝えたり説明するときは、なるべく単純化して、短い言葉で、簡潔に伝えることが、相手の理解や記憶に深めることができるというものです。

KISSの法則のうんちく

KISSの法則の由来には次の2つがあります。
①「Keep It Simple, Stupid」
和訳すると「単純にしろ、間抜け」で、軍隊や技術者の世界で使われていた言葉と言われています。

②「Keep it short and simple」
「常にシンプルに」という強い信念とエネルギーの重要性を説いた、スティーブ・ジョブズの言葉から導いています。

KISSの法則の事例

KISSの法則は様々な対象やシーンで活用されています。
ここでは、プレゼン資料の作成でKISSの法則を活用したルールについて紹介します。
・プレゼンのスライドは10枚以内にする
・スライド1枚に1メッセージを基本にする
・必要のないものはスライドに載せない
・記載内容を可能な限り要約する
・体言止めで記述する...ect

開放性の法則

開放性の法則とは

開放性の法則とは、人間は、プライベートな部分など、自己開示をしてくれる相手に対して好意や親近感をいただきやすくなるというものです。

開放性の法則のうんちく

開放性の法則は、アメリカの心理学者「カール・ロジャーズ」によって提唱されました。
カール・ロジャーズは、開放性の法則を次の要点で要約しています。
他人が感情や経験を受け入れ、理解し、尊重することが、健全な人間関係の基盤となる。

開放性の法則の事例

開放性の法則は、コミュニケーションの様々なシーンで活用されています。
特に、カウンセリングや教育ではより科学的に活用されています。
カウンセラーや教育者は、クライアントや生徒の感情や経験を尊重し、受け入れ、共感することで、対話と学習の効果を高めています。

カニンガムの法則

カニンガムの法則とは

カニンガムの法則とは、インターネット上で正しい答えを得る最良の方法は、質問することではなく、間違った答えを投稿することであるといものです。
インターネット上では、単純に教えや助けを求めている投稿に対しては、それを閲覧したユーザーの反応はさほど多くありません。
しかし、その投稿に誤りや間違いが含まれていた場合、それを訂正することについては、多くの人が反応しやすいという傾向が認められています。
いわゆる「人の揚げ足を取りたい」という心理がはたらくのです。

カニンガムの法則のうんちく

カニンガムの法則は、ウィキペディアの発明者である「ウォード・カニンガム」の名前がその由来です。
実際は、ウィキペディアで、カニンガムと一緒に仕事をしていたインテル元幹部の「スティーブン・マクギーディ」が提唱しました。
ウィキペディアでは、フランスのことわざ「偽りを説いて真実を知る」を、インターネット上のユーザー行動に応用したことで現在の姿を構築しました。
ティーブン・マクギーディは、この行動法則を、カニンガムの法則と名付けたのです。

カニンガムの法則の活用事例

カニンガムの法則の活用事例として有名なのは、まさにウィキペディアです。
ウィキペディアは、インターネット上で、誰でも自由に閲覧・編集が可能なオンライン百科事典です。
世界中の知識の共有を目指しており、膨大な情報が収録されています。

ベターリッジの見出しの法則

ベターリッジの見出しの法則とは

ベターリッジの見出しの法則とは、メディアなどで「?」の疑問符で終わる「見出し」の解は「いいえ」であることが多いという傾向をあらわしたものです。

ベターリッジの見出しの法則のうんちく

ベターリッジの見出しの法則の、「?」は次のいずれかを意味していると言われています。
・筆者には答えに確信を持つだけの証拠がない場合。
・率直に読者の意見を求めている場合。
・発信した情報にインパクトを持たせ、センセーショナルな印象にするため。

ベターリッジの見出しの法則の事例

宝くじの見出しで、「さぁ、あなたは1等10億円を手にすることができるのか?」というものがあったとします。
この見出しは、インパクトがあって興味を引きますが、誰もが、実際に10億円を手に入れることができるかどうかは未知数だということをわかっています。

ジャネーの法則

ジャネーの法則とは

ジャネーの法則とは、人生の時期によって、1年間の時間が経つ速さは、その年齢の逆数に比例するというものです。
若いと1年間は長く感じ、高齢だと1年間が速く感じる傾向があります。

ジャネーの法則うんちく

ジャネーの法則は、フランスの哲学者「ポール・ジャネ」が発案し、甥の心理学者「ピエール・ジャネ」の著書で紹介されました。
ジャネーの法則「早見表」

次の表のように歳を取るにつれて自分の人生における「1年」の比率が小さくなるため、体感として1年が短く、時間が速く過ぎるように感じます。
1歳の時に感じた1年を1/1とすると、2歳の時の1年は1/2となり1歳の時の2倍速く感じるようになります。

1歳 365日 2歳 138日 3歳 122日 4歳 91日 5歳 73日
6歳 61日 7歳 52日 8歳 46日 9歳 41日 10歳 37日
11歳 33日 12歳 30日 13歳 28日 14歳 26日 15歳 24日
16歳 23日 17歳 21日 18歳 20日 19歳 19日 20歳 18日
21~23歳 16日 24~25歳 15日 26~29歳 13日 30~34歳 11日 35~40歳 9日
41~48歳 8日 49~56歳 7日 57~66歳 6日 67~81歳 5日 82~100歳 4日

メトカーフの法則

メトカーフの法則とは

メトカーフの法則とは、通信ネットワークに関する法則で、ネットワークの価値は、それに接続する端末や利用者の数の2乗に比例するということをあらわしたものです。

メトカーフの法則のうんちく

メトカーフの法則は、Ethernet技術の開発者である「ロバート・メトカーフ」が提唱した法則です。
また、メトカーフは、コストは端末や利用者の数に比例して(直線的に)上昇するという、ネットワークは投資に応じて価値も相応に高まっていくという考え方も示唆しました。

メトカーフの法則の事例

GoogleAmazonFacebookなどは、メトカーフの法則の成功事例の代表例です。
彼らのサービスの利用者数が増えるにつれて、彼らのプラットフォームの価値はその2乗に比例して指数関数的に増え、それぞれの市場で独占状態を実現しました。
また、プラットフォームの価値が高まれば、それが新たな利用者を呼び込む原動力となり、利用者数が加速的に増加します。
このサイクルが繰り返されて、競合企業が追随できない、一人勝ちの状況が生まれました。

セイの法則

セイの法則とは

セイの法則とは、生産された商品やサービスはそれ自体が新たな需要(消費)を生み出すというものです。

セイの法則のうんちく

セイの法則は、古典経済学の原理でフランスの経済学者「ジャン=バティスト・セイ」によって提唱されました。

セイの法則の事例

セイの法則は、スマートフォンが代表的な事例となります。
スマートフォンが初めて登場したとき、人々はそれがどのように役立つのか全く理解していませんでした。
しかし、アップルなどの企業がスマートフォンを提供し始めると、人々はその利便性を理解し、新しい需要が生まれました。
また、スマートフォンの登場は、アプリ市場という全く新しい市場を創造し、さらなる需要も創出しました。

ジャーディン・フレミングの法則

ジャーディン・フレミングの法則とは

ジャーディン・フレミングの法則とは、投資判断の基準として企業の実態をチェックするために使われている法則です。
たとえば、「社長が過去の苦労話にたくさんの時間を割く」や、「社長が著名人との交際を強調する」などの兆候がある企業は成長率が低いなどがあります。

ジャーディン・フレミングの法則のうんちく

ジャーディン・フレミングの法則は、旧ジャーディン・フレミング投信投資顧問(現在、J.P.モルガン)が実際に企業訪問をする時に使っていた注意事項33カ条がその由来です。

ジャーディン・フレミングの法則の事例

ジャーディン・フレミングの注意事項をいくつか紹介します。
・創業者の魅力に騙されるな(創業者は常に確信犯)
・優秀な番頭のいる会社はリスクが少ない
・後継者が育っている会社は将来性が高い(2代目はほとんどスポイルされている)
・社長室の豪華さとその会社の成長性(風通しの良さ)は反比例する
・豪華な本社ビルを建てたときは、業績のピークか株価のピークかその両方である
・スリッパに履き替える会社に投資すると不思議に儲からない(スリッパの法則)
・自社製品以外のお土産をくれる会社への投資は儲からない(お土産の法則)

ゴドウィンの法則

ゴドウィンの法則とは

ゴドウィンの法則とは、インターネット上の議論が長引けば長引くほど、ヒトラーナチスを引き合いに出すことが多くなるというものです。

ゴドウィンの法則のうんちく

ゴドウィンの法則は、アメリカの弁護士「マイク・ゴドウィン」によって提唱されました。
議論がヒートアップすると、人間は極端なことを言いがちであり、人間にはそういう傾向があるのでくれぐれも注意が必要だということを訴えています。
ゴドウィンのヒトラー類比の法則と呼ばれることもあります。

ゴドウィンの法則の事例

ゴドウィンの法則は、インターネット、SNS、テレビ、ラジオ、また日常会話でもしばしば見られます。
ゴドウィンの法則は、議論を建設的に進めていくためには、ヒトラーナチス・ドイツになぞらえる発言を避けて、議論をやめることが重要であることを示唆しています。

レス・イズ・モアの法則

レス・イズ・モアの法則とは

レス・イズ・モアの法則とは、 物事をシンプルにすれば、「減る」のではなく、むしろその価値は「増える」という人生訓で、「少ないことはより豊かである」という意味の経験則です。

レス・イズ・モアの法則のうんちく

レス・イズ・モアの法則は、ドイツ出身の建築家「ミース・ファン・デル・ローエ」が残した言葉として知られています。
彼は、シンプルなデザインを追求することで、美しく豊かな空間が生まれるという信念を持ち、余計なものを削ぎ落とし、本質的なものに集中することで、より洗練されたデザインを実現できると考えたのです。

レス・イズ・モアの法則の事例

レス・イズ・モアの法則は、建築やデザインの分野だけでなく、ビジネスや暮らしなどの分野で活用されています。
たとえば、ビジネス界では、トヨタの「カイゼン」や、アップルの製品コンセプトなどが有名です。
複雑なプロセスや機能を簡素化することで、効率性や生産性を向上させています。
暮らしでは「ミニマリズム」が代表的で、不要なものを捨てることで、精神的な余裕や豊かさを得ることができます。

ゲシュタルトの法則

ゲシュタルトの法則とは

ゲシュタルトの法則とは、人間の視覚的知覚に関する法則です。
人間は物を見るとき、無意識に似ているものをグループとして捉えたり、左右対称を見出そうとする傾向があることをあらわしています。
たとえば、人は樹木を目にしたときも、1枚1枚の葉っぱの集まりだと捉えるのではなく、樹木全体をひとつの植物として認識します。

ゲシュタルトの法則のうんちく

ゲシュタルトの法則は、ドイツ人心理学者「マックス・ヴェルトハイマー」によって提唱されました。

ゲシュタルトの法則の活用事例

ゲシュタルトの法則は、Webデザインなどでも活用されています。
WebサイトのCVを向上させるために、ゲシュタルトの法則を活用して、視認性や誘導効率をアップさせています。
・同じ意味や役割のある要素をまとめてわかりやすくする。
・関連性のない要素につながりをもたせないことで誘導性を向上させる。
・余白を上手に利用して意図した部分に注目を集める、他。

ベンフォードの法則

ベンフォードの法則とは

ベンフォードの法則とは、暮らしの中で現れる数字の最初の桁は「1」が最も多く、「2」「3」と大きくなるにつれて出現率が減少し、「9」から始まる数字は最も出現率が低くなることを示しています。

ベンフォードの法則のうんちく

ベンフォードの法則は、アメリカ人の天文学者「サイモン・ニューカム」によって発見されました。
「1」から始まる数字の出現率が約30%に対して、「2」は約17%、「9」は5%以下であるといいます。

ベンフォードの法則の理由

ベンフォードの法則では、ものごとが実現する可能性と、数字の出現率に関係性があると言われています。
たとえば、SNSのフォロワーで考えた場合、フォロワーを0人から10人獲得するまでの時間は、0人から20人獲得するまでの時間とくらべて短時間となります。
獲得する人数が増えれば増えるほど、それが実現する可能性は減少し、時間はかかります。
そのため、「1」から始まる数字の出現率が他の数字から始まるものより高いのです。

マジカルナンバー7±2の法則

マジカルナンバー7±2の法則とは

マジカルナンバー7±2の法則とは、人間が短期記憶として保持できる情報の数は「7±2(5~9)」であるという人間の認知行動の法則です。

マジカルナンバー7±2の法則のうんちく

マジカルナンバー7±2の法則は、ハーバード大学の心理学者「ジョージ・ミラー教授」によって提唱しました。
別名で「ミラーの法則」とも呼ばれています。

マジカルナンバー7±2の法則の事例

マジカルナンバー7±2の法則の代表例として、電話番号や郵便番号があります。
電話番号は11桁、郵便番号は7桁の数字の文字列です。
電話番号で、数字をひとつずつ記憶した場合、市外局番を抜きにすると7桁となります。

Zの法則

Zの法則とは

Zの法則とは、人間がホームページなどを視聴する際に、目線がアルファベットの「Z」のように、画面の「左上」→「右上」→「左下」→「右下」の順番に動く傾向を示したものです。

Zの法則のうんちく

Zの法則を活用する場合、次のようなデザインレイアウトを実施します。

・左上にコンテンツに引き込むための重要な情報を置く

・右上、左下に視線を止めるようなポイントとなる情報を置く

・右下にゴールへ誘導するための情報を置く

Zの法則の活用事例

Zの法則は、ホームページ、雑誌、パンフレットなどの読み物媒体のデザインでよく使われます。

Fの法則

Fの法則とは

Fの法則とは、人間がホームページなどを視聴する際に、目線がアルファベットの「F型」を描くというものです。
Zの法則とあわせて提唱されています。
目線のスタートが、Zの法則と同様に、左上から始まりますが、左上から右上に視線を移動させた後、次は、少し下に向かって視線を移動させて、また左から右に移動します。
このような目線の移動を繰り返しながら、下に向かって読み進めていくのがFの法則の特徴です。

Fの法則のうんちく

Fの法則は、Webユーザビリティ研究の第一人者である「ヤコブ・ニールセン」の研究で提唱されました。

Fの法則の活用事例

Fの法則も、Zの法則同様に、ホームページ、雑誌、パンフレットなどの読み物媒体のデザインで活用されています。

ウェーバー・フェヒナーの法則

ウェーバー・フェヒナーの法則とは

ウェーバー・フェヒナーの法則とは、感覚の大きさは、刺激強度の対数に比例するというものです。
刺激の弱いうちは感覚の大きさが上がりやすく、刺激が強くなると感覚の大きさは上がりにくいということをあらわしています。

ウェーバー・フェヒナーの法則のうんちく

ウェーバー・フェヒナーの法則は、ドイツの物理学者、哲学者、心理学者である「グスタフ・フェヒナー」が提唱したものです。

ウェーバー・フェヒナーの法則のマーケティング事例

ウェーバー・フェヒナーの法則は、日常生活でよく見かけることができます。
よくある例が、買い物をするときの計算です。
たとえば、100円の商品が50円割引されていた場合、かなり安いと感じます。
しかし1,000円の商品が、50円割引されていても、あまりお得だと感じません。
さらに、100円の商品が150円になった場合、かなり値上げされたと感じます。
しかし、1,000円の商品が、1,050円になっていても、あまり気になりません。
こうしたウェーバー・フェヒナーの法則は、小売店などのプライシングで活用されています。

YAGNIの法則

YAGNIの法則とは

YAGNIの法則とは、ソフトウェア開発などで使われる経験法則です。
YAGNIとは「You ain’t gonna need it」という文の頭文字をとった言葉で、「そんなもの必要ない」という意味す。
「本当に必要なものだけを作り、余計なものは作るべきではない」、ということを説いています。

YAGNIの法則のうんちく

ソフトウェア開発のよくある事象で、ユーザーの意見を聞きすぎてしまい、既に要件をや機能を決定しているのに、思いつきで重要性の低い追加オーダーを受け入れてしまうということがあります。
しかし、予算、スケジュール、人的リソースも限られているので、「そんなことは聞いていられない!」というのが開発者の本音となります。
そして、実際のところ、このような経緯で追加された機能が使われることはあまりないことも事実なのです。
有名なトヨタ生産方式の「Just-in-time(必要なものを必要な時、必要なだけ作る)」という考え方がありますが、これも本質は同じです。

YAGNIの法則の事例

YAGNIの法則では、「そのオーダーは本当に必要か?」と考えることに尽きます。
たいして使われもしない機能を追加すれば、その分、投資した費用を回収することも難しくなります。
本当に必要かどうかを決めるポイントとして、次の点を考えてみるとよいでしょう。

・既存機能で代替できないか
・費用対効果が低下しないか
・保守費用が増えないか
・それに対応することで重要なものに悪影響が出ないか

 

マネジメントに役立つビジネスの法則

マネジメントイメージ

パーキンソンの法則

パーキンソンの法則とは

パーキンソンの法則には、次の2つがあります。
①仕事は利用可能な時間をすべて満たすように拡大していく。
②支出額は収入額に達するまで膨張する。
このように、パーキンソンの法則は、人は時間やお金に余裕があっても、それらをすべて使い果たすように行動してしまうといことを説いています。

パーキンソンの法則のうんちく

パーキンソンの法則は、イギリスの海軍歴史学者「シリル・ノースコート・パーキンソン」が提唱しました。
パーキンソンは、著書「パーキンソンの法則:進歩の追求」を刊行し、イギリスの行政組織を研究して発見したとして、次の2つを紹介しています。
①公務員の数は、仕事の量や軽重にかかわらず、一定の割合で増加する。
②国家は国の予算を決定してから税金の額を決めるため、増税が止むことはない。

パーキンソンの法則の対策事例

パーキンソンの法則に陥らないように、組織の生産性を向上させる対策には次のようなものがあります。

・仕事の量や難易度にあわせて計画を立て、進捗管理を行う。
・仕事や作業の性質を考慮した時間割をつくる。
・予算管理表を活用したり、予算消化の中間報告会を実施する。

グレジャムの法則

グレジャムの法則とは

グレシャムの法則とは、ビジネスにおいて、日常の意思決定やルーティンワークに時間を取られてしまい、本来、取り組まなければならない重要な意思決定や、クリエイティブな業務が後回しになってしまうことを示しています。

グレシャムの法則のうんちく

グレシャムの法則は16世紀のイギリス国王財政顧問のトーマス・グレシャムの名前に由来しています。
本来の意味は、悪貨は良貨を駆逐すると言われる経済の法則です。
より実質価値の高い通貨は貯め込まれてしまい、市場に流通するのは実質価値の低い通貨だけになってしまうということをあらわしています。
金本位制の時代、金の含有量の多い金貨は使われず、金の含有量の少ない金貨のみが支払いに用いられていました。
ここから、本来、取り組まなくてはならない重要な事が、その他の重要ではないことによって後回しになってしまうという意味に変化しました。

グレシャムの法則の事例

グレシャムの法則に陥らないようにする対策として、マネジメントとしてできることは、重要でない簡単な意思決定や非創造的な業務をアウトソーシングしたり、AIやシステムで自動化するなどの仕組みを設けるなどがあります。
現在は、オンラインアウトソーシングサービスや、AIサービスがたくさん提供されているので、まずは、業務の振り返りを行い、計画におけるグレシャムの法則に陥っていないかをチェックするとよいでしょう。

90対90の法則

90対90の法則とは

90対90の法則は、コンピュータやソフトウエアのプログラム開発から生まれたものです。
90対90の法則は、コード開発の最初の90%が開発時間の90%を占め、残りの10%に、さらに開発時間の90%が必要になるというもので、これを繰り替えすことで納期遅れが発生することをあらわしています。
これは、そもそもプロジェクトというものは、そのだいたいが当初予定した時間を大幅に超過するものであるということを、皮肉を込めて表現したものと言われています。

90対90の法則のうんちく

90対90の法則はベル研究所のトム・カーギル氏が唱えた法則です。
カーギル氏は、多くのプロジェクト開発が遅延する原因は2つあるとしています。
ひとつは、プログラムを作成する際、開発担当者が簡単な部分と困難な部分のそれぞれにかかる時間を大雑把に仕分けがちであるということ。
2つ目は、プログラムの開発上、困難となる部分の予測を失敗することであるとしました。
つまり、プロジェクトを成功させるには、予定した時間を単純作業で仕分けるだけでなく、どの部分が最も困難で重要であるかを見極めなければならないということを示唆しています。
プロジェクトマネージメントに携わる方には、特に重要な法則ですね。

ホフスタッターの法則

ホフスタッターの法則とは

ホフスタッターの法則とは、人は計画の達成に必要な時間を過小評価する傾向があることを示すものです。
人間は取り組む問題の難易度を楽観的に捉えてしまい、その結果計画が遅れたり、予算オーバーに陥ったりすることがあります。

ホフスタッターの法則のうんちく

ホフスタッターの法則は、ダグラス・ホフスタッターによって提唱されました。
ソフトウェア開発やプロジェクト管理の分野で引き合いに出されることが多いです。

ホフスタッターの法則の事例
あらかじめ、ホフスタッターの法則を考慮しておくことで、より現実的な見積や計画を立てることを心がけることで、適切なプロジェクトマネジメントを実行することができます。

ピーターの法則

ピーター法則とは

ピーターの法則とは、企業の人事において、有能な人を現状の職位から、その上位の無能ぶりが露呈してしまうぐらいの職位まで昇進させることにより、いつの間にか管理者層が無能な人間ばかりになってしまうというものです。
ピーターの法則によって、組織全体が無能化し、機能不全を起こしてしまうという現象が起こります。
年功序列で、在籍年数や累積ポイントなどで昇進する人事制度を運用している企業で起きることが多く、優秀な人材が流出してしまうなどのデメリットが発生します。

ピーターの法則のうんちく

ピーターの法則は、南カルフォルニア大学教授のローレンス・J・ピーターと、レイモンド・ハルの共著「ピーターの法則〈創造的〉無能のすすめ」で提唱されたものです。
本書では、創造的な活躍を続けるために、ピーターの法則を逆手に取って、自らを「無能」と取り繕う「創造的無能」の心理を推奨しています。

ピーターの法則の事例

ピーターの法則の対処方法は人事制度を実力主義にシフトすることが望ましいです。
現状の人事制度の枠組みの中で、対処していくには、昇進しなくても昇給できる仕組みづくりや 、研修などで昇進後を見据えた能力開発を行うなどがあります。

ディルバートの法則

ディルバートの法則とは

ディルバートの法則とは、組織の損害を最小限に留めるため、あえて無能な人材を意図的に昇進させるというものです。
これは、企業の生産性を担っているのは、昇進していない下層部にいる人たちであり、無能で生産性に寄与しない人は、あえて昇進させ、生産性を担う下層部から切り離して、組織の損害を最小限にするといったことを意味しています。

ディルバートの法則のうんちく

ディルバートの法則は、前段のピーターの法則から派生したもので、アメリカの漫画家スコット・アダムズによって提唱されました。
彼の著作である漫画「ディルバート」の中で、企業は無能な従業員を管理職に昇進させる傾向があると述べしました。

ディルバートの法則の事例

ピーターの法則と同様に、人事制度を「実力主義」にシフトしたり、昇進しなくても昇給できる仕組みづくりや 、研修などで昇進後を見据えた能力開発を行うなどが考えられます。

ディヘイの法則

ディヘイの法則とは

ディヘイの法則とは、簡単な仕事は、いつでもできると言う理由で、常に先送りされるというものです。
簡単な仕事であるが故に後回しにしてしまい、その結果、仕事がが積み重なって、追い込まれる状態になることを示しています。

ディヘイの法則のうんちく

ディヘイの法則は、アメリカの心理学者「ジョージ・ディヘイ」が提唱したもので、現代でも多くの人が陥ってしまうマネジメントの落とし穴です。

ディヘイの法則の事例

ディヘイの法則に陥らないようにするには、仕事の優先順位を設定する、 仕事を分割して、計画的に取り組む、スケジュール表やスケジュール表やタスク管理表などを活用してチームでチェックするなどの対処策が有効です。 

ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)とは

ハインリッヒの法則とは、業務の事故発生率をあらわした法則です。
1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件のヒヤリハットが隠れているというものです。
別な呼び方で1:29:300の法則と言われています。

ハインリッヒの法則のうんちく

ハインリッヒの法則は、アメリカの損害保険会社の「ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ」が、ある工場で発生した数千件の労働災害統計学的に調査して導き出したもので、彼の名前に由来してハインリッヒの法則と呼ばれるようになりました。

ハインリッヒの法則の事例

ハインリッヒの法則は、現場管理だけではなく、コンプライアンスの分野でも活用されています。
現在では、様々な企業で、ハインリッヒの法則を想定したマネジメント方法が運用されています。

スキットの法則

スキットの法則とは

スキットの法則とは、投稿サイトなどで、他人の間違いを指摘している投稿には、ひとつ以上の間違いが含まれているというものです。
他人のあら捜しをするような投稿者は、自分の間違いには気づかないということをあらわしています。

スキットの法則のうんちく

スキットの法則には、ソフトウェアのバグは、たくさんの人の目で見られれば必ず見つかるという、ソフトウェア開発の経験則の一面もあります。
ソフトウェア業界ではこちらの意味で使われることが多く、ソフトウェアの品質向上のために、積極的に公開やテストを行うことが重要性をあらわしています。

スキットの法則の事例

他者を指摘する時は十分に調べてからにしよう。
複眼チェックで品質向上を図ろう。
スキットの法則は、いずれの意味で活用しても、ビジネスで役に立つ法則と言えます。

シャーキーの法則

シャーキーの法則とは

シャーキーの法則とは、交通事故に関連する経験則です。
一般的には、速度が上がれば事故率も上がるという意味で使われています。

シャーキーの法則のうんちく

シャーキーの法則は、アメリカの交通エンジニアである「ロリン・シャーキー」によって提唱されました。
高速走行や速度超過は、交通事故の発生リスクを高める要因とされています。
速度が上がると、ドライバーの制御が難しくなったり、反応時間が短くなったりするため、事故の重傷度や死亡率も高まる可能性があります。

シャーキーの法則の事例

シャーキーの法則は、交通安全教育などで、速度制限や速度規制の必要性を説くために使用されています。
また、交通事故の予防や交通ルールの遵守の重要性を広めるためにも使用されています。

ランスの法則

ランスの法則とは

ランスの法則とは、うまくいっているものには手を触れず、問題のある部分に注力するべきというものです。

ランスの法則のうんちく

ランスの法則は、アメリカ39代大統領カーター政権時に要職を務めていた「バート・ランス」の言葉から来ています。
ランスの言葉とは、問題があり改善すべき分野には資金を向けず、問題のないところにばかり投資している政府を皮肉ったものでした。

ランスの法則による失敗事例

老舗の料理屋がそれまでの定番メニューに手を加えて、新しい料理を出し始めたら常連客が離れて行った。

お菓子メーカーが、定番のお菓子をリニューアルしてデザインを一新したら、途端に売れなくなった。

マニャーナの法則

マニャーナの法則とは

マニャーナの法則とは、目の前に発生した仕事は「明日やる」ということを基本とした、仕事を完全に終わらせる画期的な法則です。
一言でまとめると、明日まで待てないほど、緊急な仕事はないという考え方です。

マニャーナの法則のうんちく

マニャーナの法則は、イギリスのビジネスコーチ「マーク・フォースター」氏が名づけた仕事術の要となる概念です。
「マニャーナ」とはスペイン語で「明日」という意味。
マニャーナの法則の根底にある考え方は、「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」ということです。
とは言え、職業や職種によっては、緊急事態に即応することが必須なものもあるので、それらの仕事は例外となります。

マニャーナの法則のメリット

マニャーナの法則のメリットは、今日することのハードルを低くするということです。
多くのプロジェクトを抱えていたり、タスクボリュームが多い人に向いています。
そういう人が、なんでも「なる早」で進めようとしたら、自分を心理的に追い詰めることになってしまい、そのような状態では仕事に集中することはできません。
目の前のタスクが「明日やること」に移しても問題が発生しないものであるならば、いっその事、そうしてしまうのが得策です。
そうして「今日やるのはたったこれだけ!」とハードルを低くすることができれば、心の余裕を持つことができます。

ロミンガーの法則

ロミンガーの法則とは

ロミンガーの法則とは、人が成長する7割は業務経験、2割が薫陶(くんとう※指導してくれた相手の徳性や品格に触発され相手を尊敬すること)、1割は研修であるという個人の能力開発についての影響度合いを示すものです。
70:20:10の法則と呼ばれることもあります。

ロミンガーの法則のうんちく

ロミンガーの法則は、アメリカのリーダーシップ研究機関ロミンガー社が、様々な経営者を対象に、何がリーダーとしての成長に役に立ったのかを調査した結果、導き出した人材育成の法則です。
この調査によれば、経営幹部としてリーダーシップを発揮している人たちにどのような出来事が役立ったかについて聞いたところ、"70%が経験、20%が薫陶、10%が研修"という結果が明らかになりました。
つまり、人が成長する上で、もっとも影響を受けるのが「日々の仕事経験」を通じた学習であり、その次に「様々な人からの指導・助言」、そして研修や自己啓発を中心とした「能力開発」がそれに続くということなのです。

ロミンガーの法則の活用事例

ロミンガーの法則は、企業の人材育成や部下指導などで活用されています。
様々な現場でのOJT、多様な指導者や専門家との交流、各種研修プログラムを連携させることで、企業の持続的成長を可能とする人事戦略に役立てられています。

割れ窓の法則

割れ窓の法則とは

割れ窓の法則とは、建物の割れた窓を放置しておくと、注意が行き届いていないというサインとなり、いずれ周囲の窓も割られるというものです。
これは、小さな犯罪を見過ごすと、犯罪に対する抵抗感が薄れ、同じような犯罪が頻発し、徐々に環境が悪化し、いずれ手がつけられないような大きな犯罪につながるということをあらわしています。
犯罪の芽を小さいうちに摘み取ることができれば、環境の悪化を防ぎ、大きな犯罪を防ぐことができます。

割れ窓の法則のうんちく

割れ窓の法則は、環境犯罪学の理論でアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが提唱しました。
割れ窓の法則は、ニューヨーク市に治安対策に活用されたことが有名です。
かつて、ニューヨークは、世界有数の犯罪都市と言われていました。
その後、治安回復を公約に市長に当選したルドルフ・ジュリアーニは、割れ窓の法則を用いて対策に乗り出します。
落書き、万引き、違法駐車など軽犯罪を徹底的に取り締まりました。
その結果、凶悪犯罪の大幅な減少に成功し、治安回復を成し遂げました。

割れ窓の法則の事例

割れ窓の法則は、ディズニーランドでも活用されています。
ディズニーランドの園内は常にきれいな状態に保たれています。
このように常にきれいな状態を保つことで、来園者もゴミのポイ捨てや施設を汚す行為を行いにくくなる効果を得ています。

ビル・ゲイツの法則

ビル・ゲイツの法則とは

ビル・ゲイツの法則とは、難しい仕事こそ怠け者に任せるべきというものです。

ビル・ゲイツの法則のうんちく

ビル・ゲイツの法則は、その名前のとおり、マイクロソフト創業者の「ビルゲイツ」が語った、「難しい仕事があるとき、私は怠け者に任せる。だって怠け者は、仕事を簡単に片づける方法を見つけ出すからね。」という言葉からきています。
ビル・ゲイツが難題を任せた「怠け者」とは、怠けるために様々な工夫や手段を考えられる人たちでした。
考えることができる怠け者だからこそ、難しい仕事を進めるときに、最も効率的な方法を見つけることができるわけです。

ビル・ゲイツの法則の事例

役に立つ怠け者は、要領がいい人が多いです。
要領がいい人は物事を取捨選択して、効率的に仕事を終わらせて、時間の余裕を持つことや、考える時間を持つことができます。
過去に偉大な発明をした人が、それをひらめいたのが、暇なときが多かったいというのも納得できます。

シャチの法則

シャチの法則とは

シャチの法則とは、経験豊富な更年期のメスがリーダーになることが多いというものです。

シャチの法則のうんちく

2001年から2009年に実施されたシャチの追跡調査で、経験豊富な更年期のメスがリーダーとなり、エサになる鮭のいる場所へ誘導するということが明らかになりました。
更年期のメスのシャチは、生殖能力が低下するが、進行方向の判別能力や危険察知能力が高いということに因果関係があると考えられています。

シャチの法則の事例

人間においても、経験豊富な年配の女性が、長年培った知恵と経験で、リーダーになって活躍する事例がたくさんあります。
ドイツのメルケル首相や、イギリスのサッチャー首相が有名です。

ヤーキース・ドットソンの法則

ヤーキース・ドットソンの法則とは

ヤーキーズ・ドットソンの法則とは、高すぎず、低すぎないぐらいの適度な緊張状態の時に、人間は最高のパフォーマンスを発揮できるという経験則です。

ヤーキース・ドットソンの法則のうんちく

ヤーキーズ・ドットソンの法則は、イギリスの心理学者である「ロバート・ヤーキーズ」と「J・D・ドットソン」がネズミを用いた実験で発見しました。
この実験では、強い電気ショックを流すマウスと、弱い電気ショックを流すマウスに分けて、ネズミの学習成果を比較しました。
その結果、強い電気ショックを流すマウスよりも、弱い電気ショックを流すマウスに効果的な学習効果があることがわかりました。

ヤーキース・ドットソンの法則の事例

ヤーキーズ・ドットソンの法則は、教育、職場環境、スポーツ心理学などの分野で活用されています。
教師、トレーナー、マネージャーは、個人やチームのパフォーマンスを最適化するのに最適な刺激を考案してマネジメントに活用しています。

 

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この認知のズレが、人間関係で誤解を招いたり、気が付いたら散財していたり、
何度も同じミスを繰り返したりと人間の行動に大きな影響を及ぼします。
しかし、この認知バイアスを上手に活用すれば、仕事も人生も、
もっと楽に楽しくなります。
本書は、認知バイアスを、新進気鋭の脳科学者が、脳科学的な観点から
わかりやすく紐解いた一冊です。
認知バイアスを知ることで、他人や自分や組織を理解でき、
見えてくる世界が変わります。


もうひと押しができない!
やさしすぎる人の
ための心理術

Amazon参考価格¥4,099

情報を提示するときには、プラス面とマイナス面の両方を提示することが大切。
相手を喜ばせたくて、あるいは自分を選んで欲しいと思って、
プラスの部分だけを強調したくなるが、その場合相手が情報に対して懐疑的になりやすい。
両面を提示することで、それが客観的なものであるという印象を与えられるなどの、心理学的考察をふんだんに掲載。
また、読んでいて、単純に面白い。
教訓を押しつけてくる自己啓発書よりも、はるかにスルッと頭のなかに入ってきます。


世界は感情で動く
行動経済学からみる
脳のトラップ

Kindle版参考価格¥1,540

世の中すべて、直感と感情で決まる。
銀行の倒産、株価暴落、不動産市場の動向、大統領選挙、医者の診断、
裁判の判決、人事考課、性格診断......。
人は論理より先に無意識に行動します。
それは集団をも巻き込み、国家や企業の命運や人命に関わる重大な決断や判断さえも左右します。
最新の行動経済学は、人の判断や行動に見られる「心のバイアス」を
明らかにしてきました。
この脳が仕掛ける「トラップ」を正しく理解し、自分の錯覚と、
他人の策略から身を守る方法を提示します。


本当は怖い
59の心理実験

Kindle版参考価格¥715

人の本性が怖いほど見えてくる心理実験。
ビジネス・恋愛に応用できる心理実験から、自分・他人・群集の心理までが
わかる心理実験などを紹介しています。
20ドルより1ドルの報酬のほうが楽しいと感じるのはなぜ?
フェスティンガーらの実験「瞳孔の大きさ」の人間心理の法則とは? 
黙っていてもあなたの「心」が暴かれる、心理雑学の決定版です。


3倍伝わる文章術
誰でも使える心理効果

Kindle Unlimited ¥0
Kindle版参考価格¥1,542

本書は、相手にしっかり伝わり、相手を動かすことができる心理効果と、
それを活用した文章の書き方をわかりやすく説明しています。
また、心理学の基礎知識も充実しています。

  • 心理効果の説明
  • 心理効果が生まれる裏側“人の心理”
  • ビジネスの文章で心理効果をどのように使うのか

現場で使える!
心理学

Amazon参考価格¥4,466

モノが売れない現代でも、しっかり売れている商品を連発している
企業や店舗は存在しています。
その共通点とは何か?
そこには心理学を巧みに活用した戦略が潜んでいます。
そんな深層心理テクニックを紹介した一冊です。


思い通りに人をあやつる
心理テクニック101

Kindle版参考価格¥770

相手を「動かす」「あやつる」という行為は、けっして相手を
「だます」ということではありません。
自分も相手も、狙った方向に気持ちよく向かわせ、誘導する。
そんな魔法のような心理技術が、この世には存在します。
本書は、人を動かす心理技術を厳選し、計101本取り上げました。
心理学で検証・確立された理論をベースにした、
実践的で即効性の高い心理テクニックを学べます。


恋愛心理の秘密
ただの友達で
終わらせない
44の心理効果

Kindle版参考価格¥638

なぜ、いつも友達以上になれないのか?
人が人を好きになるメカニズムがわかればもっと愛される!
読むだけで恋愛力が上がる44の心理効果を完全解説。


サクッと学べる
デザイン心理法則108

Kindle版参考価格¥924

インターネット、テレビ、街の中など、多くの場所で心理効果を
使ったデザインが氾濫し、無意識のうちに影響を受けています。
「つい買ってしまう商品」「満足感のあるサービス」「使い勝手の良いアプリ」など、
あらゆるデザインに心理学が意図的に使われています。
本書は、Webサイトやバナー広告などの心理デザインの具体例を紹介し、
それぞれの心理効果、錯視効果、色彩効果、レイアウトの法則などを
1ページ単位で簡潔にまとめて解説します。

 

【まとめ 】【ビジネスの法則101選】自己投資・人間関係・取引交渉・企画クリエイティブ・マネジメント【うんちく&事例】

自己投資・人間関係・取引交渉・企画クリエイティブ・マネジメントに役立つビジネスの法則101選を紹介させていただきました。

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